どうもマーケティングもファッションと同じように流行語になりつつあります。

ビッグデータってあんた。
今更でしょ。(笑)

交通系カードデータから切符の出入りから人の流れを知る。
携帯の発振領域から人の流れを整理する。
膨大なセッションログから、傾向を見出す。

これ、すべて過去10年近く課題となっていたデータ領域ですが、解析事例はありませんでした。
膨大なトランザクションデータを捨てていたんです。(笑)

しかし、私の経験から見ると膨大なデータ=有用な発見は困難

何故かというと、何かの傾向を見出すのに必要なキーとなるデータがプラスされ無くてはならない。

実はログやセッションデータは、情報システムやWEB管理部門の管理下。

何かのキーになる有用なデータ=営業部門、顧客管理部門、代理店が保有している。

管轄下が違うんです。だから、統合して解析するという活動が企業内部で発生しづらいんですね。

大企業になればなるほど、実現しにくいのです。(笑)面白いよね、つまり組織や人間がすべてをダメにしているということなんですよ。

この間、NHKで東日本大震災の時の福島か宮城だったか、震災発生時の携帯保有者の電波発信地域とGPSデータを組み合わせ、どのような人の流れになっていたのかを解析していました。
結果、“幹線道路がグリッドロック状態”になると解析の答えでした。

これを見てもお分かりの通り、学術や見地などのではビッグデータの解析は有用なんですが、だからこれがお金になりますか?企業の利益になりますか?と聞かれると、甚だ疑問です。

ビッグデータを解析するのはいいのですが、何を産みますか?

そうです、学者はいいですが企業では有用とは言いづらいんです。

そう、だからビッグデータってだからどうした!?
またそんな流行りの言葉使って。昔から解析する人は解析していたし、
今更!なんですよ。

企業がもう少しフラットな組織になり、風通しがよく意思決定が早くならなきゃ、そんなことは単にマーケティング上の流行り言葉だけなのです。

しかも大企業ほど。(笑)

私はこれをピッグデータと読んでます。