大阪都構想:一定の評価も実現性に疑問--森田知事、熊谷・千葉市長 /千葉
毎日新聞 2011年11月25日 地方版

 27日投開票の大阪府知事・同市長のダブル選で、市長選に立候補した橋下徹前大阪府知事が提唱し、争点となっている「大阪都構想」について、森田健作知事と熊谷俊人千葉市長が24日、それぞれ発言した。2人とも一定の評価をしつつも、構想実現には国の制度改正が必要なため、橋下氏の方針に疑問を呈した。

 森田知事は同日の定例会見で、同構想について「政治家ですから、自分が思っていることを堂々と言うことは良いことだし、信念を持って貫くことはいいこと」と一定の評価をする一方、「あそこまで急がなくてもいいのでは。もっと話し合っていけば、いろいろな解決方法がみつかるのではないか」と再選を目指す平松邦夫・大阪市長との対立激化に懸念を示した。

 また、熊谷市長も同日の定例会見で、「(東京23区を念頭にする)橋下氏の都構想は非常に非効率。着想は評価するが、国が変わらない限り(同構想は)絶対実現できない。ハードルがあまりにも高すぎる」と疑問を示した。
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