アマゾンジャパン、ネット通販の物流支援で食品の取り扱いを開始
2011年02月24日 日刊工業新聞
アマゾンジャパン(東京都渋谷区、ジャスパー・チャン社長、03・4288・4000)は、同社のインターネット通販サイトの出店者を対象とした物流支援サービス「フルフィルメントbyアマゾン(FBA)」で、食品の取り扱いを年内に始める。
出店者はFBAを利用することで、送料無料など訴求力の高いサービスを実現できる。
出店者が取り扱う商品の中で、食品は主力分野。それがFBAの対象に加われば、アマゾンのネット通販全体の大幅な競争力アップにつながる。
楽天も物流サービス強化を掲げており、両社の競争が過熱しそうだ。
FBAはネット通販サイト「Amazon.co.jp」の出店者を対象に提供している。
アマゾンの物流施設で商品を保管し、注文処理から出荷、顧客対応までカバーする。
料金は保管手数料7900円(立方メートル当たり)のほか、出荷作業手数料(1個60円から)などがかかる。
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もともと、アマゾンと楽天は出身母体が違う。
デリバリーや効率性においては、出展者任せにしていた楽天とは全く違う、健全な流通企業だ。
一方、楽天は流通企業ではなくバーチャル不動産企業。ようはスペース賃貸ASPだ。
当然、半生菓子などはアマゾンは拡張しづらいだろうが、集客や固定客、客層などの違いにより、
明確に拡張すべき食品ジャンルを絞ってくるだろう。
サイトの検索性を体験した皆さんには一目瞭然だが、
Amazonは商品データベースやジャンルのカテゴリー定義が明確だ。
だから検索が早く、表示画面もシンプルで見やすい。
一方楽天は、このカテゴリー体系の整備が杜撰ではないかと思われる。
検索の幅が無く、推量表示も稚拙だ。
また同じ商材を多くの出展者が出品しているため、検索するとバカほど商品が表示される。
これはインターフェースが美しくない。
まあ、一般顧客はポイントが有るので楽天に軍配が上がるだろうが、
カード決済主体で、すぐに商品を見つけられ購入する時間の無い人などは、
アマゾンに軍配が上がるだろう。
これらのことから概ねユーザー層のライフスタイルや職種などが推量できよう。