就職氷河期なのに…新入社員半数以上が「退職検討中」のワケ
ZAKZAK 政治・社会 2011.01.05


ここ数年、「就職氷河期」が続いているのはご存じの通りだが、その厳しい競争を勝ち抜いた新入社員の半数以上が、すでに退職を考えながら仕事しているという驚きの調査結果が出た。

一体、どういうことなのか。
《2010年度に入社した新入社員の多くが、入社半年の間に仕事に対するモチベーションを下げ、50%以上が辞職を意識しながら働いている》
人材育成コンサルタント会社シェイク(東京・目黒)がまとめた「10年度入社社会人の意識調査」で、就職氷河期“勝ち組”の意外な「意識」が明らかになった。・・・・中略


「彼らは『青い鳥症候群』ですね」と語るのは、大学生向け就職対策ゼミを主宰する経済ジャーナリストの阪東恭一氏。
「厳しい就職戦線で、第一志望の会社に入れる学生はごくわずか。

それ以外の大半の新入社員たちは常に『自分にふさわしい職場はここじゃない。

もっと自分に合った場所がある』との思いにさいなまれています。

常に青い鳥を探している状態なのでしょう。

だから、職場で辛いことがあると踏ん張りがきかない。

同僚との競争のプレッシャーにも耐えられない傾向があります」

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「彼らは『青い鳥症候群』ですね」 → そんな一言で良いのか。


虚業に長く努めて上辺だけで物事を判断し、耳年増になっている権化。


自分を採用してくれたという思いがある学生の中には、

モチベーションを上げて企業に入社した者も多くいるだろう。


若者がやる気を無くすのは、

■企業がビジョンや存在意義を指し示していない

■まあ、面白くない現場仕事に就くのが初歩だが、いつまでこれをやれば良いのかなど目標明示がなされていない

■苦労をした先にどのような未来があるのかが不明確

■上司や先輩を見ていると、その私生活やライフスタイルに大きな疑問を持ってしまう。(私もああなるのか)


つまり、どれも企業が搾取主義の上に成り立っており、

何故働くのか、その先にどんな未来が待っているのか?を指し示せていないのだ。


今、利益が出ている。リストラとコスト削減により利益を上げている。

しかし、ずっと未来永劫こうなのか?答えは無し。


自分なりのビジョンと企業が明示していない未来とが重なり合わないのだ。

過去も離職率の高い業種や会社はこのような状態であった。


苦労して働いているこの労働自体が、「経営者と株主が安泰な生活を送るために働いている」のではないだろうか・・、など様々な不条理を感じているのだろう。


無論、これ自体も「お前たちは先のことは、良いから黙って働いていれば良いんだよ」

もわかる気がしないでもないが、現代企業のレベルではない。


これらの企業自体が何も明示していないケースを

「青い鳥症候群」と一言で終わらせてしまう事自体、何も理解していない愚の骨頂だ。