首相「平成の開国」に意欲 年頭所感
2011/1/1 0:15 日本経済新聞WEB刊


「新しい農林漁業の可能性を追求する」と、貿易自由化との両立を目指す考えを示した。

政治改革を巡っては「『政治とカネ』の問題に対する政権の姿勢に疑問が投げかけられている。

この失望を解消し、改革を断行していく」と指摘した。民主党の小沢一郎元代表の政治資金問題が念頭にあるとみられ「不条理を正す」との表現も使った。


社会保障制度については「今年半ばまでに社会保障制度の全体像と消費税を含めた抜本改革の姿を示したい」と強調した。

菅直人首相は1日付で年頭所感を発表した。国家運営の理念として最初に「平成の開国」を掲げ、環太平洋経済連携協定(TPP)関係国との協議推進と欧州連合(EU)や韓国、オーストラリアとの経済連携協定(EPA)交渉への意欲を表明。

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形容詞と美辞麗句が並べ立てられた企業の中期計画書は嫌というほど目にしてきた。


いつも抜けているのは5W1Hなのだ。


①いつまでに=プロセスの時系列整理、作業プロセスの明確化

②具体的にどのようにして(プロセス)=アクションプラン、具体的に何をするのか

③誰が、するのか=総務大臣、財務大臣、経産大臣、他コストセンターの温床省庁

④基本的な仕組みも取り入れる=ローコスト化と公務員の人事制度見直し、各自治体のIT化と予算策定


これが、諸に抜けているため、上滑りし、具体策が抜け落ちる。


実は具体策の各論で賛否両論が噴出するわけだが、


これをバカリーダーは策定作業を人任せにする。チェックしない。

言うだけ番長!


策定作業も中間レビューとすり合わせが入らない。


そのために発表当時になって、

■そんなことは言った覚えがない=仙谷が言いそうでしょ?

■文章の添削が始まる=会議の前のバタバタ

■俺は忙しいんだ =カンが言いそうでしょ?

■そして無難な明文化に落ち着く=官僚による愚弄タイム、「こんなの意味ない」


で、誰も実現できないと思いながら、

しぶしぶ「俺の責任じゃないよ、やれ!と言われたから仕方なく」=官僚が言いそうでしょ?


で、効果や達成目標は半減。

しかし、身内で「よくやった!」と傷口舐めあう。=民主と社会党がやりそうでしょ?日教組も。


こんな中期プラン、嫌というほど見てきた。

誰も責任を取らないし、達成できずにずれ込んだものを如何にに取り返すか?

なんてローリングがない。

ズレ込んだまま、中期の3年を終える。


つまりビジョン達成ができない。最も駄作の中期プランだ。


で、その内、社長や首相が未達の責任取らずに高額退職金をもらい交代する。


これの繰り返しであり、パラダイムシフトや根本改革なんてありえないのだ。

しかも大企業と国家においてはそれが顕著だ。

大企業の社長、病気で半年休んでも会社は潰れません。


こんな論理はもう20年前のコーポレートアイデンティティの基本構造だ。

今では一部企業ブランディングと呼ばれている。


だから、上滑りと言わせてもらおう。

笛と太鼓だけでは誰も踊らないのだ。