日産が三菱についでEV「リーフ」の販売に踏み切った。

この件について思うことがある。

EVは、従来とは全く違う車の概念を持たなければならないが、
リーフという車、ガソリン車の延長をまだ引きずっている。

日産自体も分かっていると思うが、
電気自動車の航続距離を伸ばすには、
空気抵抗と車重が大きなネックだ。

しかし、リーフは大きなガラスを搭載している。
自動車の部品の中で、窓ガラスが占める重量はバカにならない。

それなら一層のこと、強化プラスティックかアクリル系の
部品を用いて、軽量化してみればいいじゃないか。

太陽光線による劣化が激しいのが難点だが、
怪我もしにくいし、車検ごとに交換すれば良い。

その部品を再生して使っていくという循環型の発想はないのかな?

また、タイヤとホイールも電気自動車ではもっと細いものを
使用すれば軽量化できるはずだ。
ソーラーカーラリーのタイヤは自転車なみだ。強度に問題はあるが、
なぜガソリン車のようなホイルとタイヤにしなければならないのだろうか?

車重が重くなると制動力が落ちるためにブレーキを大きくなければならなくなり、
ブレーキのディスクが大きくなると意に反しさらに重くなる。

このあたりの発想を一度過去のノウハウもゼロにして、
構築し直さなければEVの意味が半減するだろう。

そしてこの技術を持つのは日本だけではないかと
考えられる。
内燃機関はドイツに勝るものはないのだろうが、
電気や電子を制御できるのは日本の技術が勝る。

BOSCHの部品はよく潰れる。メルセデスであっても
このBOSCHのおかげで路肩にドイツ車が停止しているのだ。

日本だけが指し示せる先進性と過去の構造の違い。
政治も経済も過去は捨て、再構築する時ではないかと感じる。

その再構築の方向性を探し当てたいのに
見つからないから閉塞感が漂うのだろう。
まさに産みの苦しみだ。

民主党に対して期待したのは、
まさにこの過去のモデルの打破なのだ。
寂しい空気が流れている。