これはマーケティングの教科書のようだ。
もともと無料にするのではないかと思っていたが・・。
アマゾンジャパン、通常配送を原則無料に
2010/11/1 18:04 日本経済新聞WEB刊
通販大手のアマゾンジャパン(東京・渋谷)は1日、同社が発送元となる商品の配送を原則無料にすると発表した。
同社はこれまでも期間や商品を限定して無料にすることはあった。
配送無料を通常サービスとして確立することで利便性を向上させ、商品の取引量を拡大させたい考えだ。
他の業者が出品・配送する商品や、速達配送の「お急ぎ便」などは対象外となる。
アマゾンはあわせて、大阪府大東市に新しい物流センターを設置、2日に開業することも発表した。国内で5カ所目。大型商品を中心に在庫を確保して、注文後に素早く配送できる体制を整える。
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もうヒトのモノを売るだけでは、Amazonに負けてしまうのだ。
カタログ通販は相当Amazonにシェアを奪われている。
一説によると2,500億ぐらいの売上規模ではないかと言われているが、
これは大手のカタログ通販の2社分の売上規模に匹敵する。
体たらくなカタログ通販はシェアを奪われ、撤退を余儀なくされるだろう。
ファッションだけが取り得だが、それも長期的にZOZOタウンやGirls Walkerなどと共同戦線張られると終わりだし、
マーチャント機能で外部の小売業がテナント出店している。
非常に論理的で早い。
しかも的確な戦略を打ち続けている。
無駄が無い。
米国のECベンチャーと日本のECベンチャーは、
こうもコアコンピタンスの捉え方が違うのか・・。
赤子の手を捻るようなぐらいの差だ。
何故か?
日本のECサイトは、
顧客から徴収する配送費は売上に計上され、
そして利益を創出しているのだ。
これを撤廃すると、売上が10%程度、利益が3%程度吹き飛ぶ企業もある。
私は顧客から徴収する配送費を売上計上することは、
会計上では仕方が無いが、反対だった。
売上のコントロールが効かないし、予算化するのも
競争力がなくなるからだ。
さあ、これからどうする?
水増し売上をIR上、発表している財務体質。