過去95年から今までのようにWEBやモバイルが一般化していないころ、
広告宣伝費などはきちんとマネジメントされていた時代があたんだな。(懐古主義)
それは10年ほど前、90年代後半から2000年に掛けての時代。

それは何故か?

顧客を獲得するのに最低6,000円のコストを要していたからです。
(高かったのですねえ、ほんと)

それこそ「止めた方が良い」といったのにも関わらず、
場当たり的な宣伝を予算消化で打ち、顧客獲得コストは10万円を超えることが
多くありました。(笑)

これで嬉しいのはメディアと代理店だけで、
まさしく宣伝費をドブに捨てていたような時代が続いてきたからなんです。
そのために、厳格にコントロールしようと当時の担当者は努力していた時代なのですね。

Pマーク関連業務でPCなどに格納されたバックアップや整理をしていたところ、
懐かしい画像が出てきましたのでそんなことを思い出しつつ。

SPSS社 CLUG(現在、データマイニングデイという呼称に変わっている)でのセッションの写真です。
このイベントで過去4回ほど、データマイニングを用いて基本に則り、
課題を解決してこれた事例や
事業を成長させた事例など
企業規模を問わず様々な事例をお話させていただきました。

この頃は企業担当者も真面目で、一攫千金などを求めて居らず、
地道に顧客と広告費をマネジメントしていたんですね。
だから成果が上がった。

無論、弊社の分析結果に真摯に耳を傾けていたクライアントの
努力の賜物だと感じています。


しかし、この時代から比べ、WEB、モバイルでの集客が増え、
それこそ宣伝費が小額投資から可能となりました。

顧客獲得コストも450円程度です。
小額投資から可能であるということは、
集客方における心理を大きく変化させました。

・効率を気にしなくても取り合えず実施する
・安い宣伝費だから、気を使わないし、労力掛けない
・有る程度脇目も振らずに実施する
・予算の上限を決めて、自動的にストップできる
・非常に楽でイージー

しかし、ここに来て多くのWEB事業が伸び悩み、
昔はオールドビジネス!と揶揄していたWEB業界も
大手が主流となり、星の数ほどバーチャルに出店している
企業の効率が落ちてきました。

WEB-モバイルであろうが、新聞・折込・TVであろうが、
マネジメントする方法と箇所、目の付け所は
同じなのです。

ところがそれに気が付いていないのでしょうか。
さっさと事業を辞めてしまったりするところが
増えてきました。

やはり、ここで明確化し、更なる成長のための方向性を見極めるか、
再度、事業をきちんと見極める努力をするか、
事業をお蔵入りにするか。

どちらにしても腰をすえて考える。
そんな時代に突入しているような気がします。