ダイアモンドオンライン山崎元のマルチスコープ【第137回】 2010年7月7日


「子ども手当」で官僚OBは喰えない
 まず、はっきり言おう。「子ども手当」は、官僚にとって美味しくないのだ。

 考えてみよう。子ども手当は、支給対象年齢の子ども

(新たに日本国内に居住する子どもに限定された)に対して、

何の条件も裁量の余地もなく、機械的に給付しなければならない。


前回総選挙のマニフェスト通りに子ども一人当たり月額2万6千円を支給するならば、

年間5兆円強の予算を要するにも関わらず、官僚は権限をふるう場所がない。


 加えて、現金を給付するだけなので、保育園や公園を作るような事業支出もないし、

理事や職員で官僚OBを養うことができる年金基金や健保組合のような基金を作ることもできない。

高速道路のETCのような業者や官僚OBが儲かる仕掛けを作る余地もない。


 だから、何とか使途を制限して、例えば教育クーポンのような制度につなげようとする画策がある、

と考えることが出来る。

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意図は理解できるが、

抜本的に子供の所得控除と何が違うのか?

所得控除を支給額に併せればよいのだ。

しかも一律性にして。


このコラムは、子供手当てを批判する他政党の輩を暗に批判しているのだが・・、


前から何度も言うが、税金を納めるために銀行振り込みを行い、

集め、そしてまた銀行を通じて配布する。


銀行を現金がスルーするたびに銀行が儲かるのだ。

これは財務官僚が銀行を保護するための施策としか考えられないでしょ?


本来、お金を動かすだけで莫大なコストが掛かるのだ。

計算人、振込み人、問い合わせ人、確認人、パンチ入力、証明書発行・郵送費用

それは皆さんも良くご存知でしょ?

自分の口座のお金をATMから下ろすだけで手数料が搾取される。

しかも銀行が自由化と言いながら、カルテルだからゼロ円保証の銀行は全く無い。


確かに金の使い道に官僚が口は出せないが、ブーメランのようにお金が行って戻るだけで、

銀行には莫大な手数料が入る。


これでリーマンショックで疲弊した金融を救済するための

措置以外考えられないでしょ?


財務官僚と銀行の料亭での会話を想像しよう!

■財務官僚 「子供手当てで、国民はバカだから、貰える物に何も文句は言うまい。

しかし、一旦お金を収納するのにメガバンクは何千億も手数料が入る。」


■メガバンク数社の番頭

「それを往復になさるとは、お武家様も対した知恵ですねえ。これで、私らは一生安泰ですわ。」


■財務官僚 扇を半開きにして口元に当てながら

「お主らも、中々の悪よのう~!ふっふっふっ」


■メガバンク数社の番頭

「いえいえ、お武家様に比べたらまだまだ~。ハッハッハッ」


■財務官僚

「おーい、酒を持てい~! ところで私が退任した暁には、身の施しを頼むぞ!」


■メガバンク数社の番頭

「それは、もう、私どものどこでもポストをご用意します。飛び切りの生娘の秘書をお付けして」


■財務官僚

「では、来年ぐらい、一度、退職扱いとして新たに自由な仕事に従事するか。

飛び切りの秘書とは、例の“お香”のことか?」


■メガバンク数社の番頭

「はい、“お香”のことでございますよ!」


というストーリーしか想像できませんが!


山崎元さんのような経済評論家ねぇ~・・・・。


TVの見すぎ?しかも「破れ傘刀州」か「必殺仕事人」(笑)