2010/5/1 16:14 日経新聞WEB
大手百貨店4社が1日発表した4月の売上高(速報値)は、既存店で前年同月比2.0~13.5%減だった。雨天や気温の低い日が続いたため、ワンピースや薄手のジャケットなどの春物の衣料品が振るわなかった。株価の安定を背景に宝飾品や美術品は堅調だった。
各社の売上高は、三越伊勢丹ホールディングス傘下の伊勢丹が4.2%減、三越が13.5%減。高島屋が3.0%減。大丸と松坂屋が合併した大丸松坂屋百貨店は2.0%減だった。
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また今年も言い訳が始まった。
つい先週は、そこを打った!とか言ってなかったっけ?
良くない原因を挙げれば、きりがない。
普通は、この時期には夏物に突入し、単価が上がらないために売上金額が上昇せずに悩んでいた筈だ。
特別に冬物や合い物を在庫一斉処分すればよい。
DMメールアウトなんか店舗単位で出せば3日で済んでしまう。
こんなにオーバーストアなんだから、売上があがる筈が無いじゃない。
安くしたら、1シーズン1枚で済むセーターが2枚売れるとは決して思えないのだが。
何故柔軟な顧客ニーズを拾わずに、天候のせいにするのだろう??
何年、長雨が・・・、残暑が厳しく・・・・、気温が上がらず・・・・客足が鈍ったと言い続けるのだろう。
でも、百貨店は体力があるからこれぐらいの売上ダウンではへこたれないでしょ?
そもそもは消費者ニーズを掴もうと迎合するからダメなんじゃないですか?
もっと先進的に顧客を先導するリーダーたる情報発信が必要なんじゃないでしょうか。
昔の百貨店は情報をいち早く掴み、消費者を先導していたように思う。
どこにも置いていない無名だが高品質の海外ブランドを置いていたし。
今で言うセレクトショップの役割を果たしていた。
そのようなバリューチェーンを断ち切ってしまったために、納入業者とのバリューチェーンが切れてしまったのだろう。
小さなアントレプレナーのような輸入業者から現金で良い物を買い上げていた。
しかし、いつしか保守的になり、「そんな小さな会社からは仕入れ口座なんて会社が認めない、上司が認めない」なんて言い訳を口にして、規模が小さくて与信が開けなくても目利きの利く業者の口座を開かないから、
大手の企業と毎年同じ企画を繰り返してしまう構造になってしまい、消費者からは保守的な媚売り小売にしか思われないのでは?
私はそうしか思えないが・・。