ジェームズ=C=コリンズという米国経営学者が、「企業凋落の5段階分析」を定義付けている。
それは、
■第1段階…成功体験から生まれた自信過剰
■第2段階…規律なき規模の追求
■第3段階…リスクと危うさの否定
■第4段階…救世主にすがる
■第5段階…存在価値の喪失か消滅
トヨタ自動車の豊田章男社長は、自社は第4段階にあると認識しているらしい。
確かに、GMを抜き世界1位になることを目指した=良い車造りの結果1位になったのとでは、意味が違う。
しかし、日本のビジネス社会は、
「勝てば官軍」
=「1位になればどのような手段でも良い、なるとならないは大きな違いだ!」
と言う考え方は常に耳にする。私は常々、目的と手段をすりかえているなあ、と感じる表現だと思っているが。
企業30年説というのも耳にしたことがある。
30年経った時点で代替わりの世代となるのだが、老害や初代オーナーから代を受け継いだ時に既に守りに入っているため、3代目で企業が衰退する。=30年目にすでに成熟してしまう、との説だ。
人間が経営する限り、何らかの統計的傾向があるのだろう。
しかし、本当に良い物づくりをしている企業を 大衆は見分けることも出来ず、結局、良い物づくりをしている企業が勝つとも限らないのが、この世の中。
正直者がバカを見るの典型だ。
少なくとも自分だけは、自分の嗜好に何が一番合っているのかを見極めるちからを持ち、
風潮だけでブランドを評価することは避けたいと思っている。
だから人から、へそ曲がりと言われ、毒舌になったのかもしれない。(笑)