行動ターゲティング技術により、WEB上で新規顧客を集客するコストが格段に効率化できた事例は、以前のブログにも書きました。


この行動ターゲティングは、お気に入りに登録されているWEBサイトを抽出し、自動的にサイトやカテゴリーにヒットさせて、バナーを表示させるという技術です。


Yahooの場合、インタレストマッチといって、少し形式は違うのですが、ニュースサイトなんかの記事の内容により、それを見たときに自動的に広告を表示したりする機能ですので、上記の場合と少し違いますが、下記の例を見てください。


マーケティングとデータマイニングは、少し横に置いておいて・・・。


J-CAST NEWSの記事で、WEB関連ECの会社が、カシミア100%と謳いながら、

アクリル100%やカシミアが、80%しか入っていないものを販売しているために、

公正取引委員会から改善指示を受けた

という内容の記事です。


で、その下のスペースに

Amazonが販売しているカシミアのマフラーかストールの広告が出ておりました。


私は、一瞬、公取に改善指示を受けたのが、Amazonなのかと思い、疑ってしまいました。


ルールは単純ではなさそうですが、

■広告スペースに境界線をあえて無くしている(いかにも広告というイメージを無くすため)

■カシミアというキーワードに付随するよう設定されている

■カシミアと言う言語数で自動的にカシミア度合いを“強”と認識した


という単純ルールのためにこのような、とんでもない広告表示になったのではないかと・・・。


機械に頼り、機械に任せ、ローコストだけを追求するWEB販促の世界では、

とんでもないぐらい、ブランドイメージを損なってしまう可能性が潜んでいます。


そういった意味でまだまだですね。このルール設定。


でも、Googleならば、イメージを損なうキーワードが入っていれば

「広告しない」というルールに設定してあるぐらい、優れているイメージがあります。


上記のような、ヘマな広告になったのもYahooならでは、という気がしてなりません。


これこそ、企業ブランドイメージなのでしょう。


限りなく人間の思考に近い技術を高めることは、単純にローコストで対応することだけではありません。

WEBの世界は、もう

「安かろう悪かろう」とか

「絞込みもせず、ありったけ商品を何でも並べる」

というような

安物の技術の世界ではなく、

先進的技術にユーザー側の意識が踏み出しているため、高度技術の具現化に対し意識の低い企業は淘汰されるでしょう。