アリコが、システム開発上で行ったオフショア(中国に開発委託する)で、顧客リストが流出していることが判明したらしい。大事名記事になっていないので正確には特定できていないのかもしれないが。
私は、冷静な目で見てみると、優秀な人材が腕を持った人間が国内には多く存在する、と常々思う。
しかも企業に囲い込まれていて、無駄な使われ方をしているのだ。
仕事を依頼したい優れた人材は本当に多くいるが、企業に安い給料で雇われ囲い込まれ、無駄を出しながら、やっても仕方が無い仕事を担わされている例が多い。
本当に日本の企業は、柔軟性が無く、頭が固い。もったいない人材の使い方だ。
これらの人材技能ロスを上手く駆使することにより、中国にオフショアしなくても済むのではないかと考えている。
それがGRID WORKINGという考え方。
それぞれの人材が持つ特殊な技能と力量を把握し、適宜必要なときに専門的人材にタスクを与える。
GRIDコンピューティングにあるように社内のPCや古いOSのPCをネットワーク上で連携させ、負荷分散させて、大量な計算処理をさせる技術。
2,000人の社員のPCであるならば、そのPCのCPUやハードディスクをちょっと借りて、処理をさせる技術で業務が平準化でき、データベースも分散格納するためにセキュリティ上も最適化できる技術だ。
Googleの機能はこのGRIDコンピューティングで成り立っているらしい。(見たことが無いのでなんとも・・
古いコンピューターが何万台も稼動していると聞いている。)
実は能力のある人間の作業を、夜の8時~10時まで少しお借りして、受注の業務を負荷分散させて短納期化し、しかも優れたアウトプットを出せる。
会社が終わってからでも仕事を在宅で行いたい優れた技術者の空きスペースを利用することにより、小さな会社(本社)でも処理能力(スループット)を最大化し、売り上げ構築も可能だ。
わざわざ片道一時間半の通勤時間と通勤費用を往復分費やし、夜遅く帰宅するリスクを避けて、業務が可能だし、結婚や育児で埋もれてしまう有能な人材を活用するGRID WORKINGにより、有効な業務処理推進が可能。(電鉄会社にごめんなさい)
育児終了後も迅速に社会復帰できる。
こんな、企業の枠組みや壁を取っ払い、人材を中心に着目するような考え方は今後重要だと思う。
会社に出勤しなければならない業務、出勤しなくても出来る業務、などとタスクを分類化させ、GRID WORKINGによるある種閉じられたグループ集団を形成することにより、柔軟な業務をこなせるようになる。
もちろん、人という信頼性の上に成り立つ概念のため、"ある種閉じられた"と表現したが。
このような概念を持つことにより、少なくとも短絡的にオフショアとして中国に出すよりも、短納期で監視下で優れた業務を遂行することが出来るはずだ。
クラウドコンピューティング時代の人材活用としてGRID WORKINGを真剣に検討したい。
画一的、短絡的な発想しか出せないのであるならば、人口の少ない日本は衰退する。