関西の文化、特に大阪の景気が悪いのは何故か?を考えてみました。
あまり言うと大阪人に怒られますけど。
これまで、在阪の企業を結構、多く分析支援などをしてきましたが、
■金銭物欲至上主義
■売上至上主義
■仲間商売
■アホが許せる文化
に見出せたような気がします。
私も大阪の大手企業に勤めていましたが、全然気が付きませんでした。
それは、上記の4つが全く社風に無かったからなんです。
そのため、ある業界ではトップであり続けているのでしょうね。
■金銭物欲至上主義
これはね、ひどいですね、
何かを提案すると、
「それでいくら掛かるんや?」その次は、「何ぼ儲かるんや?」が必ず来ます。
コンサルティングは、自分がすべてクライアントの企業に利益コミットして動くわけで無いですので、その通りに上げられるはずが有りません。
私はいつも、心の中で「アホか、お前は。儲かる仕事だと言うことが確実やったら自分でするわ!」
「お前の会社の仕事だろうが。丸投げしよってからに」
従って目に見えないものにお金を払いません。
東京の企業は、設備投資やシステム投資の考え方や規模が違います。
その為にシステム投資は非常に少なく、東京の企業に比べると10年遅れてしまってます。
経理システムや基幹システムでビジネスインテリジェンスが出来ると思っているのです。
で、会社が儲かれば、システム投資よりも社長のベンツやBMWやベントレーなど、光り物に先ず使っちゃうんですね。しかも1台で飽き足らず、2台買って、オマケに社長親族のファミリーに外車が廻り始めます。まあ、同じような値段でしょう。システム投資とwwww。
何故、外車かって?そりゃ、リセールバリューが落ちないため、売却した場合に含み益が出るじゃないですか。つまり利益の繰り延べが出来るって訳。
システムは?そりゃ無理でしょう。
運用する人間が真剣に課題を考えてないと、いくら優秀なシステム導入しても利益なんか出ませんわ。wwww
システム知識を持たないのが大阪流。今後はガラパゴス化して淘汰されるか、知らぬがために逆に多大なシステム投資を吹っかけられて過剰設備投資であえなく倒産かのどちらかが待ってます。
■売上至上主義
実は、数字に弱い人が多いのです。現金銭勘定は得意なのですが、これって足し算と引き算だけで小学校1年生でも出来ます。
KPIなどと言う言葉は使ったことも無い人が多いのです。
別に横文字が格好よいのでは有りませんよ。
100万円の売上上げるのに経費を200万円突っ込んでいても、売上が今よりも100万円上がれば良いという考え方なので、伸び代いっぱいにゴムが伸びた状態になります。
で、効率化を行えば、限界利益は伸びるのですが、売上は下がります。
売上が下がると怒られるらしいです。
困りましたねえ。ビジネスユニットの構成が理解できないのですね。
だから百貨店通販は、ことごとく衰退して行きました。
変動費的な性格の費用を年間固定費として予算を取るからです。特に広告宣伝費。
効果が無いのに使わないと本社から怒られるそうです。
今の各省庁みたいですね。wwww。
だけど、一体どの宣伝を休止してよいのか、分らないのです。
止めると売上が落ちますから、止められなくなります。
もう、負のスパイラル。
■昔から仲間同士で売り買いを行います。
まあ、これは身内主義とも言いますが薄利でも商売を回すのです。
同じ企業同士で売り買いを行いますから、循環取引の温床になりやすいのです。
約手を回したり、仲間内でババ抜きゲームを行っているのは昔からなんです。
だから循環取引が関西では多いのです。中間卸が多い文化なんですね。
■アホが許せる文化
こりゃあ、もう吉本が悪いですね。バラエティ番組で若手芸人がアホ自慢してますでしょう?
つまり勉強しなくてもTVに出たり、金持ちになれるという前例を作っちゃいました。
だから勉強しなくても心斎橋あたりをうろうろしていれば芸人デビューとなり、働く事ができます。
現実はそんなに甘くなく、徒弟制度は非常に厳しいものなのですが、アホが許せる文化です。
そりゃ、偏差値公表したくないでしょうね。
粉モン食べて頭が良くなるという話は聞いたことも無いですし。
でも、それは学校教育もさることながら、家庭教育が悪いのですね。
橋本知事は可哀相。こんな文化、変えるのには100年かかりますよ。
で、それをハキ違えて引ったくりが多い。つまりアホと不良を一緒にしてしまってるのですね。
根本的には違うんですけど。