09年7月25日日経13面。ニッセン→携帯サイトで衣料、千趣会→生活雑貨などを充実。
まあ、結局、プロパー販売チャネルが確立されているところは、ネットをこのコンセプトで使っていけば良い。
ネットの客はもともとストアロイヤリティなんて持っていない顧客が大半。
安けりゃいいんですよ。ネットは。
ニッセンに引き取ってもらえなかった商品の在庫を千趣会は安く売ってやればいいんですよ。
ニッセンはその逆。委託取引なんて無責任なことをやっていると足元すくわれるんですよ、といおう流通面白いし、消費者にとってはありがたい。
裏話ではないけれど、千趣会、ニッセン、ムトウ、ディノス、セシールの商品供給元はおおむね重複している。
私はかつて東京TV局系通販会社の商談室で企画の話しをしているとき、隣のブースの声が聞こえてきた。
「これ、今、千趣会でバカ売れしているアイテムですわ!」
「どれぐらい?」
「3,000本ですよ」
「ふーん、供給背景あるの?」
つまり、売れ筋情報なんて、業者からダダ漏れ。
同じ商品が各社通販で出るのも無理がない。メーカーは在庫リスクを避けるから、バルクを纏めて→各社通販のオーダーを纏めて製造する。
で、在庫も抱えている可能背も高い。
そのメーカー在庫を自分たちで、勝手に登録して売れれば、その売り上げ手数料をいただきますよ。
このメカニズムがアマゾンマーケットプレイスだ。
専業大手通販がやらなきゃ、仁義のないメーカーは、アマゾンに安く出すだけの話。
アマゾンに持っていかれたくなきゃ、自分たちでやるべし。
そして独自性のない小売は潰し合いを行って、最終的に独自性と、販売哲学と低価格を提供できる企業だけが残る。
買う消費者もきちんとわかって買う。
だれも昔みたいに商売道議や仁義なんて持ってませんよ、いまどき。
それを逆手に取ったほうが勝ち。
しかし、自社のオリジナル商品だけは、基本的に最適量を最適期間に製造し、在庫を残さないようにすること。
独自性と差別化の勝利です。