今は飽食の世の中。
あと一歩、説得があればきっと購入していた!
最近、こんなことが多くあるのだ。
先日、母が
「10万切ってるし、薄型の液晶テレビに買い換えようかなあ」と呟き、家電店のチラシを見ていた。
しかし、
「どうせ、こんなの行った時には売り切れているなあ」
「Videoまでハードディスクレコーダーに買い換えないといけないのかなあ」
と悩み、
「今のテレビまだ映っているから、やっぱりもう少し我慢しよう」
となってしまった。
この購買心理の裏には多くの思考が流れている。
・この前、あそこの家電店で騙されたしね。
・地デジ移行までまだあるし
・すぐに新しい便利機能が付くし
・最近テレビで面白い番組無いし
・他に洗濯機も近々、死んでしまいそうだし
・その次には電子レンジがヤバイ
ということになり、生活に密着している家電のなかでも、もっともライフラインからは遠いという選択を最終的にはしてしまい、断念した。
これが今の不況の原因。
購買意欲が萎えているわけではないのだ。むしろ買いたい意欲を過去の経験からかき消されている。
これはすべての企業が行ってきた営業活動そのものが通じていないのだ。
アフェリエートの方に大丈夫ですよ、なんて言われるとすぐに買ってしまうのに。
残念ながら、母はPCを使えない。
私は母と比べ、自動車、携帯、PC、PCにインストールするワクチン、保険、Yahooの使用料、などでもっとシビアだ。
過去の延長にある企業活動、表面ズラのワークだけで同じメディアに載せて良さを強調しても、
過去の体験から、おいそれと騙されない。それはこれまでに成長に乗り、いい加減なマーケティング活動で調子に乗っていた企業が悪いのだ。
車が売れないのも同じこと。頻繁にマイナーチェンジして、クルマの価値(消費者の資産価値)を落とししめてきたのだ。
日本車の価値が落ちるのは、メーカーのおかげだともいえる。
清涼飲料水の如く、次から次からクルマのデザインを増やし、消費者を騙してきた。
それを克服するために、「エコ何とか」なんてわけの分らない税金投入策により、一部の企業が利得を得られるのだ。
その影でモーダルシフトたるフェリーが倒産寸前だ。
きっと、フェリーが倒産した後、思い切り高速料金を値上げする時代が来るのに違いない。
こんな調子で本当に幸せになれるだろうか。
やっぱり革新的な何かを見つけ、発見した創造性が勝ち、消費者が本当に必要なものは何かを見極める力を持った時点で、日本は本当に豊かな国になっていると思う。