今回の防衛システムで誤報が二回。

実はこればかりではなく、今までにも色々、「大丈夫か?」というようなことが多く感じられる。


・過去、F-16戦闘機で訓練中にミサイルを誤射してしまい、味方の訓練戦闘機を見事撃墜てしまった。

・PAC-3を秋田に移送中、道に迷い、ゲートに迎撃ミサイル発射台をぶつけてしまった。


高価なシステムをお金をかけて、購入しても実は人間の判断と操作により初めて機能する。

システムにお金をかけても「使えない!」システムとなる⇒システムばかりでなく、操作訓練に金を掛けることが重要で、それがかなりランニングコストが掛かる。


例えばF-1マシンもそうだ。速い車を購入するだけでなく、ドライバーとメンテナンスチームがなければ、F-1レースは勝てない。ドライブ経験が十年ある優秀なドライバーといってもトラックやバスの運転手にF-1マシンを扱えと言っても、エンスト、スピン、ハイサイドクラッシュとなる。


実はビジネス界でも横行している。

大手小売業は、膨大なデータを早く処理できる数億のデータウェアハウスを導入してきた。ここまでは、F-1マシンを購入するのと同じだ。


しかし、データをどのように切り出し、加工し、必要であればデータを追加し、最終的にはマイニングの作業を行って、初めてマーケティングソリューションに近づく。実は近づいただけで、ゴールではないのだ。

どのようにデータを読みこなし、企業活動として意思決定や企画立案という(情報リテラシー)人間系の作業を行って初めて利益というゴールに至る。


ところが、使えない!或いは有効に使用し、利益を得るだけの何らかの意思決定をしていない。


なんともまあ、防衛システムを馬鹿にできない事象ばかりだ。


導入した高価なシステムを使いこなしていると、必ず利益を確保するという意思決定ができるはず。売り上げは伸びなくてもだ。

営業赤字に陥った企業はほとんど、システムを使いこなせてないと認識して間違いはない。

また、高価なシステムを導入しても赤字に陥っている小売業などは、ほとんどこの「防衛システムシンドローム」に陥っているのだ、と感じる今日この頃。