今週、ある流通企業のWEBサイトの開発リニューアルコンペがある。

私は、1社を通じてコンペ企画の端っこをお手伝いすることになった。


オリエン書なるものはエンドユーザー企業から出されているが、オリエンの範囲が広すぎる。

これじゃあ要件定義にもならない。事業そのものを丸投げして、企画を出させるみたいな形式だ。


実はこのようなコンペが多い。コンペの有り方が分っていない。

透明性を高めるために、コンペの形式を取るのは非常に良いことである。しかしながら、

コンペとなるといい年をした給料の高いスタッフが、1社当り20人も右往左往するのだ。

その上で、


①エンドユーザー企業の担当者が単に知識習得し、勉強したいだけの目的

②5社からそれなりに優秀な提案が出されても、素人のため判断が付けられない。(知識が無いくせにコンペコンペと騒ぐな!)最終的に上司の食事などでお付き合いした企業のコンペ勝ち!

③とはいっても結局、価格で決まる


等が大半だ。要件定義の範囲が広すぎて、想定されない多くの作業や事象が含まれていることは提出する側は理解しているが、コンペ主催のユーザー企業は全く想定していないため、結局予算追加となり、事業そのものの採算が割れるのだ。


で、2~3年すると想定どおり、その事業は赤字を出さないように何もするな!

ということになります。


範囲や想定、領域が特定できないうちはコンペは出来ません。ミスジャッジをします。

つまりコンペには、事業領域などもさることながら、想定予算の範囲や技術のスペック設定などを明確に行わなければ公平ではないのです。


ただで、アイデアを持っていかれるだけなんですよ。ユーザー企業に。

で、革新的なアイデアは皆さん出さないようになりますよね。


時間の無駄な上辺だけのコンペなんて私は頼まれたからやるけれど、絶対に参画しません。



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