このニュースは世界中に衝撃を与えるとともに、その消息の謎について多くの疑問を残すことになりました。なぜ、機体は消えたのか。そして、どこに落ちたのか。多くの憶測が飛び交いました。マレーシアを始め、オーストラリア、シンガポールなどの政府が、決死の捜索を行っているものの、その機体は未だ見つかっていません。
しかし、事故から500日たった水曜日、思わぬ知らせが飛び込んできました。南インド洋、アフリカ大陸の東、レユニオン島に、マレーシア機の機体の一部とみられる尾翼が流れ着いているのが発見されたのです。
レユニオン島は、航空機が落ちたであろうと推測されている海域から、直線距離で約4000km西に位置しています。もしこれが本当に機体の一部なのであれば、これほどの距離を、500日という長い期間をかけて流れてきたことになります。
この海域の水の流れはどうなっているのか。
オーストラリア西岸からアフリカ大陸にかけての南インド洋の海域には、「西オーストラリア海流」と呼ばれる寒流と、「南赤道海流」と呼ばれる暖流が流れています。およそ1時間で0.8km、1日約20kmの速さで反時計周りに回っています。これが、機体をレユニオン島まで運んだと見られます。

かつて、この海域で同じような例があったか。
まさにこの海域で船が漂流し、マダガスカル島近くに到着した例があります。それは、去年の1月のことです。オーストラリアの西の海上で、嵐により船が転覆しました。船長が救出されましたが、荒れ狂う波で船を沖に寄せることはできず、船はそのまま流されていきました。しかしその8ヶ月後、奇跡が起こります。なんと遠く離れたアフリカ大陸の東、マヨット島で、その船が発見されたのです。
今後の航空機捜索の進展が見られるか。
当たり前ながら海は広大です。この発見が、すなわち捜索に進展をもたらすとは言えないでしょう。しかし、今後も何かしらの手がかりが漂流してくる可能性も否定できません。現に、この尾翼の他に、バックが打ち上げられたとの報告もあります。これが乗客のものかどうか現在調査中のようです。