日本では豪雪で被害が拡大する中、太平洋の南の海上では、台風が猛威を奮い始めています。台風22号が、まもなくフィリピンに上陸する見込みです。
この台風は、日本時間の午後9時時点で、中心気圧930hPa、最大瞬間風速70メートルで、非常に強い勢力を保っています。台風としては2番目に強いランクです。
今夜にフィリピンの中部・サマール島付近に上陸する見込みです。上陸時の勢力は、“非常に強い”と予想されています。
上陸後は、日曜日にかけてフィリピンを時速15キロという、ゆっくりとしたペースで横断するため、被害が長引く恐れがあります。350ミリを超える豪雨、高潮、高波、暴風となります。また、今は満月で大潮の時期でもあるので、満潮と重なると海面の高さが上がり、海岸線での洪水の危険がより一層高まります。
ご存知の方も多いと思いますが、このフィリピン中部は去年台風30号・ハイエンが上陸し、街を壊滅させたところでもあります。まだ多くの住民が、テントでの生活を強いられています。こうした場所に再び台風が襲うことになるのです。
ただ政府は、事前に積極的に避難を呼びかけていたため、すでに61万人の人々が危険な場所から避難している模様です。
避難所の写真を見つけましたが、その人口の過密具合に驚きました。
(The Wall Street Journalより)
さて、年の瀬も迫ったこの時期に台風が上陸するとは珍しい、と思われるかもしれませんが、実はここ3年間、フィリピンは11月と12月に、度重なる台風によって甚大な被害を受けています。まず去年の台風ハイエンによって、7300人以上が亡くなりましたが、その前の2012年と2011年にはそれぞれ台風ボーファとワシが南部のミンダナオ島に上陸し、1000人以上の死者を出しました。
今回の台風22号(ハグピート)はハイエンこそ強くはありませんが、それでも勢力が非常に強いこと、そして夜中に上陸することもあり、甚大な被害が出る恐れがあります。
(台風22号の衛星画像)
*参考文献・写真掲載元*
http://online.wsj.com/articles/typhoon-hagupit-heads-menacingly-toward-philippines-1417835790

