打撃において従来、打率・本塁打・打点の3部門がいわゆる打撃三冠と言われており、打率3割は一流打者の指標であった。
しかし、シングルヒットを打つことと四球で出塁することには変わりはなく、初球を打ってシングルヒットよりも四球のほうが相手に多くの球数を投げさせるという意味では、良いと言える。
よって、打率よりも近年出塁率が重視される傾向にあり、出塁率と長打率を合わせたOPSという数値が高い打者が良い打者と言われるようになってきており、一流と言われる打者は.800以上、超一流なら.900以上である。
数多く出塁して、長打を多く打てるということは得点に貢献している証であり、
多く点を取ったほうが勝ちの野球において重要な打者であることが分かる。
以下2012シーズンのセ・パ両リーグの規定打席到達者のOPSベスト3である。
セ・リーグ
①阿部 慎之助(巨人) .994
②ミレッジ(ヤクルト) .864
③坂本 勇人(巨人) .815
パ・リーグ
①李 大浩(オリックス) .864
②中島 裕之(西武) .833
③ペーニャ(ソフトバンク) .829
.900以上はセ・リーグMVPの阿部のみで、.800以上もセ・リーグ5人、パ・リーグ4人と飛ばないと言われる統一球の影響からか、投高打低の傾向が見て取れる。