ホラー系の動画を見てて思い出したので

 

小学生の林間学校の話ですが、レクリエーションの一環として肝試しを行いました。

3~4名のグループを1班単位で決められたコースを回っていき、ある地点にある

お札をとってくるといった、まぁ比較的オーソドックスなものです。

 

肝試し自体は何も問題なく終了したのですが、教員が思いついたある仕掛けが

波紋を呼ぶこととなります。

 

それはお札です。“鬼”、“仏”、“霊”と書かれた3種類のお札があり、それがシャッフルされて

置いてあります。文字が書いてある方は見えないように置いてあるので取った本人しかわかりません。

そして、肝試しで唯一のルールで自分が取ったお札の種類を口外してはいけないというものがありました。

 

別にこれだけでは大したことが無いのですが、実は1枚だけジョーカーのようなお札を入れたようです。

私の学年は3クラスで100名ちょうどでしたので、1名がこのジョーカーを引いたことになります。

 

林間学校が行われる少し前ですが “酒鬼薔薇聖斗”が連続児童殺傷事件を起こしました。

そうです、ジョーカーのお札には“酒鬼薔薇聖斗”の文字が書かれているそうです。

 

肝試しを行う前に、盛り上げるために怪談話をしたのですが、その時にこのお札ルールと一枚だけ

“酒鬼薔薇聖斗”のお札があり、そのお札を引いてしまったら人知れずに処分するという話をされたこと

を覚えています。

 

当時の私たちはなぜだか知りませんが、引いたお札の種類を他人に教えるといった行為を誰一人として

行いませんでした。結局誰がこのジョーカーを引いたのかわかりません。

 

林間学校終了後にこのことを親に話したら、たいそう私の親は怒っていました。どうやら私の親だけでなく

他の子の親も結構怒っていたようで、このネタを思いついた教員をかなりやり玉にあげたようです。

 

肝試しをした場所の近くは過去処刑場だったこともあり、妙な怖さを感じていたのも事実です。

 

20年近く経った今でもなぜかこのお札のことについてはタブーで話題にあがることはないですが、

一体誰が引いたのかは気になります。

 

ちなみに私の引いたお札は……………………………………………………………………………。「 」です。