先日いったモネ展。
 

一番印象にのこったのはガレだったりします(笑)

{30AFD346-5F70-49B3-B357-FCD844C1EDC5:01}


 
クロッカス文花器
イヌサフラン文花器
ナラ文花器
貝のついた壷
海草文脚付杯
海草と海馬文花器

※文花器とは・・・・
文様=模様・図形で、連続して繰り返すような図形(唐草や青海波や七宝、かごめ、麻の葉など)によく使われる言葉。アール・ヌーヴォーのガラス器にはよくそうした名前が付けられている。
「クロッカス文花器=アザミをデザインした器」というような解釈



説明にガレがガーデナーであったことも記してあり、
規模は違いすぎますが、私もベランダガーデニング歴4年、お庭ガーデニング歴3年の
まだ初心者ガーデナーなのですが、似たような感情というか驚きを感じました。


たとえば、ベリー類を植えすぎたら、その年コガネムシが大量発生した年がありまし
こうなると農薬の効果はほとんどなく、殺虫剤を噴霧するしかないのです。
それでも予防効果はほとんどなく、その場にいるコガネムシを殺すというぐらいです。
コガネムシは、ちょっとした振動で6足を固定させ、ぽろりと落っこちます。
そして地面につくと、すぐに土のしたにもぐります。
そして、植物の根元に卵を産み、その幼虫が根っこを食し、その植物は小さいものだと死んでしまいます。
体の重たさを利用して、ある程度の速度で落下して、土に逃げる。

こんなコガネムシにイライラしつつも、私とは違う生き方を選んで進化してきた
生き物として畏敬の念も同時に抱くのです。


美しさだけではなく、強さ、賢さ、変化
そんなものをガレが庭で見ていた気がしました。


 
さて、
ガレの「ひとよ茸ランプ(Inky Caps) 1902年 高83.8cm」
 
{C1D49C7A-3F79-41AC-B2C9-4F1DEB14F469:01}

こちらは、ガレのパトロンであった司法官アンリ・イルシュ氏の依頼によって

居間の四隅に置くテーブルランプとして、作成されたものだそうです。


 

 



ひとよ茸ってなんだろう?と思って調べました。
大変おもしろいキノコでした。



一夜で、生長を遂げ、夜明けとともに萎えてしまうもので
{E8FD3D8C-9258-4E34-B4DE-448B36CF3CA3:01}

傘は灰色で細かい鱗片があり、初め卵型、だんだん縁が反転していく。
{7A4C17AD-0BB4-4A59-9546-83705549257C:01}

ひだ初め白色で、胞子が成熟するにつれ、胞子自体の着色のため、黒色に変わっていく。
 
{A13012EE-639D-49EE-88DA-8DB769DB65E8:01}


成熟した傘は周縁より中心部に向かって自己消化により次第に液化し、ついには柄のみ残し、一夜で溶けて黒色の胞子を含んだ黒インクのような液と化してしまう。
 
{D6240A5D-685B-4D91-A713-292DDA18BAE2:01}


のだとか、なるほど!だから「INKY CAP」なのですねー。


このようなきのこを題材に、そしてその変化の様子をランプに見事に表現できるガレは(しかもガラスで!)
やはり天才と呼ばれるのだと思いました。