黄色い刺繍が輝くナイキティエンポプレミア

サッカーシューズの創成期1994年は、ワールドカップアメリカ大会が開催された年でもある。

ナイキというメーカーを生んだアメリカ代表が一人も履くことはなかったが、ブラジル代表の多くはナイキを着用。

ブラジルの試合は注目の的だったが、なんと華麗なプレーの足元は、かのダサさ極まりないナイキだった。

いや、それは以前のナイキイメージであり、ロマーリオの足元には黄色い刺繍のスウッシュが輝く、めちゃかっこいいシューズだったのである。
そして、一瞬見えるソールがさらにそそる。

この時、世界中の多くの人がナイキを履きたい衝動に駆られたはずだ。
特に、アシックス、ミズノ、プーマしか履くことのなかった日本人にとって、それは宇宙から降ってくる得体の知れないサッカーシューズだったかもしれない。