12日に急性呼吸不全のため82歳で亡くなった大橋巨泉さんの妻・寿々子さんが文書でコメントを発表した。

 コメント冒頭では、「本来は、私がインタビューをお受けするべきかとは存じますが、結婚以来47年、何処に行くのも、何をするのも一緒でという生活を重ねてきたので未だに心落ち着かず、皆様から優しい言葉をかけられると直ぐに涙で声が詰まりお話しできなくなります」と、今もなお、悲しみにうちひしがれている状況を説明し、文書での心境発表への理解を求めた。

 そして「どうぞ大橋巨泉の闘病生活に“アッパレ”をあげて下さい」とつづり、何度も病に侵されながらも頑張り抜いた夫へ賛辞を送った。

 文書の中では「もし、一つ愚痴をお許し頂ければ」と書かれた箇所があり、「先生から『最後に受けたモルヒネ系の鎮痛剤の過剰投与による影響も大きい』と伺いました。最後の在宅介護の痛み止めの誤投与が無ければと許せない気持ちでいっっぱいです」と、在宅介護中に起こった出来事に悔しさをにじませていた。


http://www.msn.com/ja-jp/news/entertainment/%E5%B7%A8%E6%B3%89%E3%81%95%E3%82%93%E5%A6%BB%E3%83%BB%E5%AF%BF%E3%80%85%E5%AD%90%E3%81%95%E3%82%93%E3%80%8C%E7%97%9B%E3%81%BF%E6%AD%A2%E3%82%81%E3%81%AE%E8%AA%A4%E6%8A%95%E4%B8%8E%E3%81%AA%E3%81%91%E3%82%8C%E3%81%B0%E2%80%A6%E3%80%8D%E8%A8%B1%E3%81%9B%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%A8%E5%BF%83%E5%A2%83%E5%90%90%E9%9C%B2/ar-BBuxsvx?li=BBfTvMA&ocid=spartanntp

科学者チームは17日、モルヒネと同等の鎮痛効果を持つが、副作用がないと考えられる合成薬剤を開発したと発表した。モルヒネなどのオピオイド系鎮痛薬は強い副作用があるため、非常に危険で中毒性が高いとされている。

 英科学誌ネイチャー(Nature)に発表された研究論文によると、研究チームが用いたビッグデータの手法は、革新的な薬剤の開発に前途有望な道を開くものだという。

「数兆」に及ぶ候補のふるい分けによって同定されたこの新化合物は、マウスを用いた実験で、痛みの抑制作用を誘発する脳内の既知の分子経路を活性化した。

 だが、この化合物は、モルヒネや、オキシコドンやオキシコンチンなどの処方薬とは異なり、正常な呼吸を減速したり阻害したりする可能性のある第二の経路を活性化することはなかった。

 オピオイド類による呼吸の抑制により、米国だけで毎年約3万人の死者が発生している。米国では、オピオイドの使用と乱用がまん延のレベルにまで達している。

 また「PZM21」と命名されたこの新薬は、実験用マウスに依存性を形成しなかった。マウスはモルヒネや処方鎮痛薬に対して、人間と同様に容易に中毒になる。

 実験では、PZM21を投与される小部屋と、中性食塩水を投与される小部屋のどちらかをマウスが好む傾向はみられなかった。

 研究チームは、PZM21が「呼吸障害の明らかな排除を伴う、長く持続する無痛覚」をもたらすと総括した。

 さらに、この新化合物の3つ目の利点は、便秘を引き起こさないことだと、研究チームは指摘している。米国では、オピオイド類に起因する便秘症を緩和するための薬のコマーシャルがテレビで放映されている。

 アヘンとその誘導体は、痛みを和らげる(さらには多幸感をもたらす)ために4000年以上前から使われてきた。

 近代医療の時代になっても、アヘン原料のケシから抽出されるモルヒネは、手術後の回復のためや戦場などで、最適の鎮痛薬として今なお用いられている。


論文の主執筆者3人のうちの一人で、米カリフォルニア大学サンフランシスコ校(University of California, San Francisco)薬学部のブライアン・ショイシェット(Brian Shoichet)教授は「だが、これも危険であることは明白だ」と話す。

「標準的なオピオイド類に代わる、より安全性の高い鎮痛薬を探求する取り組みが数十年続けられている」

 こうした取り組みの大半では、副作用を取り除くために薬剤の化学構造に手を加えることが試みられてきた。

 ショイシェット教授と、米スタンフォード大学(Stanford University)、米ノースカロライナ大学(University of North Carolina)、独フリードリヒ・アレクサンダー大学(Friedrich-Alexander University)などの共同研究者らは、従来とは根本的に異なるアプローチを採用した。

■「完璧な薬」を目指して

 研究チームは、脳内にある「オピオイド受容体」に新たに着目した。この受容体は、活性化されると痛みの抑制作用を引き起こす化学反応を誘発する。

 錠を開ける鍵のように、受容体とうまく「ドッキング」できる分子だけが機能すると考えられる。

 だが、中毒や呼吸障害を回避するために、この同じ分子は、モルヒネがするような、望ましくない反応を誘発する2番目の受容体とのドッキングをしないようにしなければならない。

「薬剤発見の従来型のアプローチでは、化学物質の小さな箱の中に閉じ込められてしまう」とショイシェット教授は説明する。

「だが、対象とする受容体の構造を始点にすると、こうした制約をすべて取り払うことができる」

 研究チームは、コンピューターシミュレーションを用いて、市販の化合物300万種と、それぞれの化合物が取り得る100万パターンの立体配置について、受容体に最もよく合うのはどれかを調べる試験を行った。

 実験室内で数兆通りに及ぶ選択肢をくまなくチェックするには、膨大な費用と時間がかかると考えられる。


約2500の分子が、この試験を通過した。

 オピオイド類との類似性が高すぎる分子を除外すると、23個しか残らなかった。

 さらに詳細な分析の結果、「悪い」分子経路を誘発せずに「良い」分子経路を活性化する分子は、それらの中の1個だけであることが分かった。この場合にも、分子に対してさらなるカスタマイズ処理を実行する必要があった。

 カナダ・マギル大学(McGill University)精神医学部のブリジット・キフェル(Brigitte Kieffer)教授は、ネイチャー誌に掲載された解説記事で「コンピューターを用いた、構造に基づくふるい分けが、薬剤発見のペースを加速することはほぼ間違いない」と述べている。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160818-00000038-jij_afp-int&p=1

リオデジャネイロ五輪で行われた競泳競技では、米国のマイケル・フェルプスが自身が持つ五輪金メダルの最多獲得記録をさらに伸ばすと同時に、肩に赤くて丸い奇妙なあざがある状態でレースに臨み、注目を集めた。

 このあざは、中国伝統の「カッピング(吸玉)療法」によるものだ。中国語で「抜罐(ばっかん)」と呼ばれるこの治療法は、熱した小さなガラス瓶を肌に置き、その熱によって皮膚を瓶の内側に3センチほど吸い込ませて患部に血を集めるもので、主に痛み軽減効果があるとされている。

 熱したガラス瓶の代わりに、吸引カップが用いられることもある。インスタグラムの公式アカウントの投稿によると、フェルプスが受けているのは後者の方式のようだ。

 中国では、以前から年齢・性別を問わずカッピング療法が浸透していたが、フェルプスがこのあざのある体を披露して以来、その人気は急上昇している。北京のエステティックサロン経営者によると、五輪開幕後、カッピングを受けに訪れた客は3割増えたという。

 中国メディアは、カッピング療法が五輪選手にも利用されたことで、中国伝統文化の価値が証明されたと絶賛。国営新華社通信と中国共産党の機関紙・人民日報はともに、カッピングのソフトパワーがもたらす恩恵をほめちぎる記事を掲載した。

 しかし、カッピングに何らかの効能があることを示す決定的な証拠はほとんどない。過去に行われた複数の研究では、患者がカッピング治療により痛みが和らいだと語っているものの、プラシーボ(偽薬)効果による思い込みの可能性が排除できないため、実際に因果関係があるかどうかは分からないとの結論が出されている。

 これまでカッピングの臨床試験実施例は比較的少なく、中国以外の国々では主に代替医療を手掛ける施設で提供されるにとどまっている。

http://www.afpbb.com/articles/-/3097276

015年度の食料自給率(カロリーベース)が6年連続の39%だったと発表した。小麦は生産量が増えたが、コメは食生活の変化を背景に消費量の減少に歯止めがかからず、自給率は横ばい傾向が続いた。  生産額ベースでの自給率は、前年度より2ポ イ ン ト上昇の66%。6年ぶりの改善だったが、...


http://www.jiji.com/jc/search?q=%E9%A3%9F%E6%96%99%E8%87%AA%E7%B5%A6%E7%8E%87%206%E5%B9%B4%E9%80%A3%E7%B6%9A39%25%20%E3%82%B3%E3%83%A1%E9%9B%A2%E3%82%8C

米をめぐる状況
http://www.maff.go.jp/j/seisan/kikaku/pdf/0628_meguji.pdf

米は主食か
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160520-00010001-socra-bus_all


メーカー各社、“国産品信仰”に対応

 冷凍食品大手各社が、国産食材を原料とする商品に力を入れている。日本水産は「国産もち豚焼売」や「北海道産かぼちゃクリームコロッケ」、ニチレイフーズは北海道産牛肉を使った「特製ビーフカツレツ風。」、マルハニチロは「国産鶏のチキン南蛮」などをそれぞれ9月に発売する。味の素冷凍食品も、鹿児島県産黒豚を使ったギョーザを数量限定で発売した。低価格志向の強い冷凍食品は原料に輸入食材を使うことがほとんどだったが、消費者の“国産品信仰”もあって、国内調達の波が押し寄せている。

 日本水産の「国産もち豚焼売」は、銘柄豚の「和豚もちぶた」ならではのジューシー感とうま味が特徴。副原料のたまねぎや小麦粉も、国産にこだわった。ニチレイフーズは「匠御菜(たくみおかず)」ブランドのビーフカツレツで北海道産牛肉、「特製牛肉どうふ。」で国産大豆品種「ふくゆたか」を使用。消費者に“大人のこだわり”をアピールする。

 冷凍食品はスーパー店頭で“全品3割引き”などと特売の対象にされることが多く、消費者の低価格志向が強い。一方で最近は、食に対する安心・安全意識の高まりから、価格が多少高くても安心感がある国産食品を買う消費者も増えている。こうした意識を持つ消費者にとって、原料原産地を明示した冷凍食品は有力な選択基準になり得る。

 冷凍食品メーカーにとっても、国産食材使用や産地表示はメリットがある。商品が高付加価値である理由を、消費者に分かりやすくアピールできるからだ。ニチレイフーズの竹永雅彦執行役員は「焼きおにぎりでも、米飯と表示するのと北海道産米と表示するのとでは、消費者の好感度に差がある」と指摘する。

 食の安全では、中国の食品メーカーが消費期限切れの鶏肉などを使って生産した食品をファストフードやコンビニエンスストアに卸していた問題が2014年に発覚。日本企業なども被害を受け、企業や消費者は今も影響を引きずっている。

<中国の“チキン事件”以降顕著に>

 日本水産の大木伸介取締役常務執行役員は「中国の“チキン事件”以降、消費者の国産志向は顕著になっている」と見る。その上で「原料へのこだわりは差別化の有力なキーワードだ」と主張する。

 冷凍食品大手が国産食材に力を入れる背景には高齢化に伴い、冷凍食品ユーザーにシニア層が増えているとの事情もある。健康を気にするシニアが商品選びで重視するのは、安全性。国産食材の使用は、そのニーズにマッチする。

 家庭で食べる主食米に比べて、牛丼チェーンなどの業務米や、生鮮野菜に比べ冷凍食品野菜は、調達コストの関係から割安な輸入ものを使う比率が高かった。消費者ニーズの変化につれて、その構図も少しずつ変わりつつある。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160810-00010005-newswitch-ind

水素を溶け込ませた水素水の商品が市場にあふれ、人気を集めるが、気になるのは水素の濃度。濃度の高さを競う数字の競争にもなっているが、はたして手に取って飲んだときに、容器に表示された数値は実際の濃度なのだろうか。

 ◇数字は「生成時」や「充てん時」

 市販されている水素水の商品を見ると「水素濃度1.8~2.7ppm」や「0.3~0.8ppm」などの数字がある。中には「最高7.0ppm」といった商品もある。ppmは100万分の1を表す単位で、1ppmは1リットルの水の中に1ミリグラム(1000分の1グラム)の水素が含まれていることを意味する。

 表示をよく見ると、水素濃度の数字の近くに「生成時」や「充てん時」などの表記がある。これは工場で水素を注入したときの濃度で、実際に店頭で買って飲むときの濃度ではない。水素は容器の隙間(すきま)から少しずつ抜けていくので、店頭で買ったときの濃度はそれよりも低い。

 では、どれくらい低いのか。水素濃度0.3~0.8ppmのアルミ缶を販売する伊藤園によると、「工場の出荷時から賞味期限(約9カ月間)までに実際に含まれている水素の濃度を示す」という。つまり、出荷から約9カ月たっても、0.3ppm以上は含まれているという意味だ。

 市販されている水素水の容器は、主にペットボトル▽アルミ缶▽アルミパウチがあるが、知っておきたいのは、水素の抜け方は容器の材質やふたの有無によって異なることだ。

 ◇「濃度表示のルールを」

 水素の抗酸化作用や装置の研究開発を行うMiZ(ミズ)の平野伸一・取締役(国立成育医療研究センター客員研究員、薬理学)らが市販の商品の水素濃度を調べたところ、ペットボトルはゼロ、アルミ缶は約0.2ppm、アルミパウチは約0.8~1.2ppm、電気分解を利用したアルカリイオン水は約0.1~0.5ppmだった。

 別の試験で、ふたなしのアルミパウチで約半年間、濃度が下がっていない商品もあったことなどから、平野さんは「水素はふたや栓からも抜けていく。アルミ容器でふたなしが抜けにくい」と話す。

 しかし、いまのところ、水素水の定義がないため、水素が少しでも含まれていれば、水素水といえるのが実情だ。平野さんは「水素水と呼ぶからには、最低でも何ppm以上の水素を含むといった濃度表示のルールを業界で定める必要がある」と話し、水素水の定義も含め、消費者に誤認を生じさせない適正なルールづくりを訴えている。

 ややこしいのは、水素は気圧次第でも溶け込む濃度が異なることだ。一般に水に溶ける濃度は決まっており、通常(大気圧)は1.6ppmが上限となる。しかし、工場などで気圧を高めて注入すると1.6ppm以上でも入る。このため、1.6ppm以上の商品があってもおかしくないが、店頭時の濃度はそれより低い。

 また、水の入ったペットボトルに水素発生剤を入れて、水素を発生させてすぐに飲むタイプの商品もあるが、これだとふたをして振ると加圧されるため、7ppmでも溶け込むという。

 さらに、水の電気分解で水素を発生させる装置も売られている。この装置を使って以前は「アルカリイオン水」といった名で売られていたが、水素が注目されるようになってからは、「還元水素水」や「電解水素水」などの名で売られるようになった。機器としては同じものだ。これらの装置は厚生労働省によって「胃腸の症状改善」をうたえる医療機器の認証を得ているが、こと水素だけに着目すると、水素濃度は一般的に低く、0.1~1ppm程度(機器メーカー「日本トリム」の話)という。ただし、水素水を作るコストは、市販の水素水より安い。

 ◇健康への影響は不明

 水素濃度の高低と健康への影響はよく分かっていないため、水素濃度の高低を評価するのは難しいが、消費者にとって関心が高いのは健康への効果だ。いまのところ、健康な人が飲んだ場合に「美容によい」などの有効性を示すデータはない。ただ、大阪市立大学などの研究報告によると、睡眠の改善や疲労軽減などが期待できる比較的信頼度の高いヒトの試験結果は出てきている。

 NPO法人「食の安全と安心を科学する会」の山崎毅理事長は「水素水を市場で売るからには、メーカーは少なくとも機能性表示食品として、消費者庁に届け出て、その科学的な根拠を公開し、消費者に判断材料を示すことが必要だ」と話す。

 機能性表示食品は昨年4月から始まった国の制度で、事業者が科学的根拠を消費者庁に届け出てから、市場に商品を提供するもの。すでに300品目を超える機能性表示食品が登場しているが、水素水製品はまだ出ていない。水素の研究ではパーキンソン病など患者への臨床研究は進むが、健康な人が利用する場合はデータがほとんどないだけに冷静さが必要のようだ。【生活報道部・小島正美】

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■水素水に関する基礎知識

<1>水素水の定義はない。

<2>効果が研究されているのは水素であり、水自体ではない。

<3>どんな容器でも水素は少しずつ抜けていく。

<4>水素はアルミ容器だと抜けにくいが、プラスチック容器だと店頭販売時にほぼゼロになっている。

<5>水素はキャップからも少しずつ抜けていく。

<6>水の電気分解を利用する機器でつくる水素の濃度は一般的に低い。

<7>水素の常圧の上限濃度は1.6ppmだが、圧力を高めると溶け込む濃度は高くなる。

<8>水素に関する研究論文は400近くあり、そのうち人の臨床試験に関する論文は約20ある。

<9>患者の臨床研究は進むが、健康な人が飲んだ場合の効果に関するデータはほとんどない。

<10>科学的な根拠を公開したうえで販売される機能性表示食品として認められた水素水はまだ存在しない。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160802-00000000-maiall-life
「水素水」などの健康水ビジネスが盛んだが、エビデンス(科学的根拠)が確認されていないものがほとんどだ。最近でこそ、その信ぴょう性の疑義がただされているが、一見、論理的でないものを信じることはなさそうな、いわゆる高学歴の人でも、根拠が薄い中でもありがたがっている。健康に不安があるとつい心が動いてしまうのだろうか。

■「健康水」の多くは効果効能が不明

2016年3月、「水素水」を取り扱っていた販売会社ナチュラリープラスが、特定商取引法違反(不実告知、勧誘目的等不明示など)で、新規勧誘等を9カ月間停止する行政処分を受けた。同社はいわゆるネットワークビジネスを展開している会社だ。15年2月時点の会員数は17万7709人だという。

この件で問題となったのは、効果効能が実際に認められていないにもかかわらず、「どんな病気でも良くなる」などと宣伝していたことだ。冷静に聞けば「眉唾」と切り捨てるところ、自身や家族が難しい病を患っていると、ついそのような宣伝を信じたくなってしまう。特に「水」は毎日それなりの量を摂るものだけに、「少しでもいいものを」という思いから、科学的根拠の希薄なものであっても手を出してしまいがちのようだ。

しかし、いわゆる健康水の多くはその効果効能がしっかりとは確認されていない。この種の水は高額であることが多く、消費者の医療リテラシーの欠如につけこんだ商法が横行している現状もある。健康水を利用するときにはこのことをまず受け止めるべきだろう。

■「水素水が身体にいい」は科学的根拠あり? なし?

話題の「水素水」を通じて健康水なるものの科学的根拠や商法としての問題点を考えてみよう。

水素水とは分子状水素(H2)が溶けた水のこと。日本医大教授・太田成男らの研究から、水素ガスをラットに吸入させると活性酸素による脳の傷害を緩和することが分かり、水素ガスを水に溶かしこんだ水素水により同様の効果を得ようとするものだ。

水素水については、人による試験でLDLコレステロールや耐糖能の改善、筋疲労の改善、抗酸化ストレスの低減、パーキンソン病の症状改善、悪性肝腫瘍で放射線治療を受けている患者のQOLの改善といった効果が見出されたという。

しかし、いずれも参加者の少ない試験であり、科学者の間では十分なエビデンスとはいえないという意見がみられる。

日本における水素水研究の第一人者ともいえる太田成男教授も、自身のWebサイトで「まだまだ研究の余地は残されている」と書いており、一部の業者がうたうような万能薬のごとき効能は決して主張していない。また「『水素水』と称したペットボトルの水は、分子状水素、水素ガス、水素水とは別物で 私の研究成果とは全く無関係です。消費者の方は、インチキ商品に注意しましょう」と注意を喚起している。

■「きちんとした論文」かどうか知るには?

水素水に十分なエビデンスがあるとはいえないようだが、太田教授のように確立を試みる学者が国内外にいるのも事実であり、太田教授の協力する水素水関連商品も存在する。水素水商法を仕掛ける業者の多くは、こういった真面目な取り組みを根拠にしながら、太田教授のいう水素水とは別物を売っているということになる。

たとえば、水素水商品の中には「H6O」という化学式が記されたものもある。水素を含む水ということで「H2O」の水素原子(H)の数を増やしたということなのだろうが、これはもはや水ではない、何かまったく新しい物質である。これが明らかにおかしいと思える程度の知識がないとさまざまな健康水の是非を見極めるのは難しい。

水素水に限らず、こういった健康水の是非を検討するには、まずきちんとした論文が出ているかどうかを調べるべきだ。“きちんとした論文”かどうかを知る1つの方法はアメリカの医学論文の検索サイトPubMedなどで論文を検索することだが、そもそも、そこで英語の論文を検索して読みこなせる人は、怪しげな商法に引っかかることはないだろう。

もちろんこうした英語の論文があれば問題ないと言い切れるとは限らない。また「科学的根拠がなくても実際に効果が出ていて、本人が効いていると思い込んでいるならいいではないか」とプラセボ効果を指摘する意見もあって難しい。

■「健康水」とどう付き合うか

今後、いくつかの健康水でその効果効能が証明されることがあるかもしれない。とはいえ現時点では万能薬のような水は存在しない。そのような効果効能をうたう健康水商品があるなら、疑ってかかるべきだろう。

また値段も重要で、科学的根拠もないのに高額な商品は社会的に問題だが、安価であればそう目くじらを立てなくもいいと考える人もいる。

たとえば一部のマイナスイオン水や水素水などは、スーパーやコンビニなどで一般のミネラルウォーターとさほど変わらない金額で売られている。それらの商品は今のところ普通の水と違った効果効能があるとは証明されていないが、水分として普通の水の代わりになるのは確かであり、「健康にいいのでは」という思いから適切な水分補給につながるのであれば、メリットがなくもない。

一方、高額な健康水商品について、家族や親しい人がその被害に遭いそうなら、消費生活センターなどで同種商品の情報収集を図り、根拠の面で問題があれば、その内容を示しながら注意喚起するといいだろう。

健康水商品で健康被害が出ることはまれだと思われるが、経済的被害はありうる。“単なる水”を高額で買うことのないよう、医療リテラシーを身につけておきたい。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160606-00000016-zuuonline-bus_all


和田秀樹氏「日本の医学界は宗教団体のよう」 薬は押し売り状態、だから医者は飲まない

 『だから医者は薬を飲まない』を書いた精神科医で、国際医療福祉大学大学院の和田秀樹教授によると、「薬漬け医療」の裏には、臨床・研究・教育をつかさどる医学界の“宿痾”があるという。その実像について聞いた。

 ──医学界は宗教団体なのですか。

 日本の医学界はいわば宗教団体なのだ。たとえば「血圧を下げればいい教」「血糖値を下げればいい教」「がんは切ったほうがいい教」という宗教が跋扈(ばっこ)している。宗教だから必ずしも間違っていることを言っているわけではない。問題は、私にはそれぞれエビデンス(科学的根拠)がほとんどないとしか思えないことだ。普通にいわれる根拠はほぼ二つ。一つは海外のデータ、もう一つは動物実験の結果だ。

 ──エビデンスがない?

 薬を飲んだときに血圧が下がる、血糖値も下がる、あるいはコレステロール値が下がる。これは化学反応だから、ある程度、薬理を知っていればその種の薬はできる。エビデンスとなるには、その薬により死亡率を下げた、あるいは脳卒中を減らしたといったエンドポイント(治療行為の評価項目)5年後や10年後にきちんと実現しないとならない。日本ではその評価がなされず、外国のデータを流用していることが多い。

 外国人と日本人は体質も違えば食生活も違う。そもそも外国のデータが全部流用できるのであれば、日本で治験の必要はない。5年、10年せっせと薬を飲んでもいい根拠を外国のデータで説得する。同時に動物実験のデータも人間に使えると信じさせる。たとえば分子生物学的に見て、アディポネクチンという動脈硬化や糖尿病を防止する善玉ホルモンが出るようになるのだから、これは体にいいとされる。その薬を飲んで健康になったかどうかは本来ロングスパンで結果を見ないとわからない。

 ──高血圧治療薬のディオバン事件がありました。

 ディオバンという薬を日本で使ったら5年後、10年後に脳梗塞や心筋梗塞が減るというロングタームのエビデンスを作ろうとした。製薬会社のノバルティス ファーマには勝算があったのだろう。だけど、日本人は体質や食生活が違った。エビデンスが出なかった。データを改ざんした医者のモラルの問題に帰するところが大きいが、問題の本質は海外でいいといわれる薬でも日本人には当てはまらないこともあることだ。

 もともと人間の体の中で何が起こっているかわからないことは多い。脳梗塞や心筋梗塞は動脈硬化によって血液の通路が狭くなり起こるのだとしたら、血圧の低いほうが詰まりやすいかもしれない。それでも薬で血圧を下げたほうが動脈の壁が厚くなりにくいからいいとするかどうか。この種のことも実験してみないとわからない。長期の実験をしなければ、従来の説を宗教のように後生大事に信じてしまうことになる。

 ──ほとんど長期の調査には基づいていないのですか。

 長期の疫学調査によっていくつか有用なデータは出ている。たとえば小金井市総合健康調査は15年間高齢者を追いかけ、コレステロールは高めのほうがいいとの結果が出た。また仙台の郊外では太めの人が長生きしていたといった調査結果もある。ただし、その結果に対して医学の世界は積極的に応えようとしない。

 ──なぜ?

 自分たちのドグマを守ることのほうが大事なのだ。そして宗教と同じで異端の説を出した人を追放にかかる。新たな説を証明し、これまでの定説をひっくり返すことが科学の歴史のはずだが、医学界ではそうならない。守旧派の学会ボスに逆らったら大学医学部の教授にもなれないからだ。ただし、学会ボスが定年退職すると、しばしば新しい説が使われるようになる。

 ──新しい有力な説はまず「隠れキリシタン」になるのですか。

 日本は「正常値」主義に振り回されている。たとえばコレステロールがそう。まだ15年は今の教授たちのメンツを潰すからそうはできないが、彼らが引退したら、コレステロールも血糖値もむしろ高めでコントロールしたほうがいいとなるだろう。このことは世界的な医学雑誌『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン』や『ランセット』にも出ていることだが、これについては学会ボスがインチキ視している。

 ──そうなると、自分の処方箋が大いに気になりますね。

 結局、医者は自分が正しいと思っているものを処方する。そこでは、専門分化が進みすぎているから、たとえば心臓にはいいかもしれないが、体全体ではいいとは保証できないものもあるかもしれない。

 日本では今、血圧の下がることが絶対善だと思われがちだが、脳卒中を減らす、血圧の幅についての日本人のエビデンスはあまりない。秋田県で減塩運動をして血圧を下げ、脳卒中は確かに少し減った。この結果も血圧を下げたから脳卒中が減ったのか、タンパク質を取ったから脳卒中が減ったのか、因果ははっきりしない。タンパク質を取る量が少ないと血管の壁は破れやすい。だから昔は血圧160ミリメートルエイチジーあたりで脳卒中になっていた。今は200ミリメートルエイチジーを超えても血管は破れないケースが多い。

 ──「正常値」主義ではダメなわけですね。

 誰もが薬を飲めば長生きできる、健康になれると信じて動いているが、これが正しいかはわからない。大学医学部教授と称する人たちが確かな実験をやってくれないからだ。この薬を飲むと何%の人に肝臓障害が出る、胃炎が起こる、あるいは下痢が起こるという副作用は調べられている。だが、はっきりした薬効のエビデンスは実質ほとんどない。

 ──効く証拠がない?

 一般論から言って、低血圧の人は朝起きづらい、頭がふらふらする。だから、血圧や血糖値は下げれば頭がぼんやりするといえる。

 たとえば今55歳の人が血圧の薬であと30年生きられる、飲まなければ25年しか生きられないと仮に証明されたとしよう。その薬を飲み血圧を下げたため30年頭がぼんやりして生きるのでいいのか、飲まずに25年頭がしゃきっとしているのがいいのか、選ぶとしたら。現実問題として、薬はそういう選択で飲むしかない。

 ──薬に関してもインフォームドコンセントが必要なのですね。

 手術だったら十分な説明がなされる。そのうえで同意書にサインしないかぎりは手術できない。ところが薬の場合は、異物を体内に入れるにもかかわらず、同意書もなしにどんどん押し売りされる。インフォームドコンセントが十分なされない。制度があれば、エビデンスデータがないのはなぜと聞くこともでき、データもそろうようになるのでないか。

http://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%e5%92%8c%e7%94%b0%e7%a7%80%e6%a8%b9%e6%b0%8f%ef%bd%a2%e6%97%a5%e6%9c%ac%e3%81%ae%e5%8c%bb%e5%ad%a6%e7%95%8c%e3%81%af%e5%ae%97%e6%95%99%e5%9b%a3%e4%bd%93%e3%81%ae%e3%82%88%e3%81%86%ef%bd%a3-%e8%96%ac%e3%81%af%e6%8a%bc%e3%81%97%e5%a3%b2%e3%82%8a%e7%8a%b6%e6%85%8b%ef%bd%a4%e3%81%a0%e3%81%8b%e3%82%89%e5%8c%bb%e8%80%85%e3%81%af%e9%a3%b2%e3%81%be%e3%81%aa%e3%81%84/ar-BBo8Ynl?ocid=spartanntp#page=2
従来と違うメカニズムの抗がん剤、免疫チェックポイント阻害剤が世界中で注目されている。しかし、この薬に絡んだ“インチキクリニック”も増えているという。

「免疫チェックポイント阻害剤の名前を利用して、患者さんから巨額の治療費をだまし取っているクリニックが目立つ」と言うのは、抗がん剤の専門医である日本医科大武蔵小杉病院腫瘍内科・勝俣範之教授だ。

 実態を紹介する前に免疫チェックポイント阻害剤について説明しよう。

 がん細胞の中には、がん細胞を攻撃する人の免疫機能へブレーキをかけ、働かなくするものがある。その結果、がんが発症する。免疫チェックポイント阻害剤は、がん細胞が免疫機能へブレーキをかける時に関係する抗体へ働きかけ、このブレーキを「外す」。それによって人の免疫機能の働きが再び活性化し、がん細胞を攻撃して殺す。

 免疫チェックポイント阻害剤は国内外で研究・開発が進められている。日本では「ニボルマブ」(商品名オプジーボ)が承認されていて、切除不能の「メラノーマ」(皮膚がんの一種)、同じく切除不能の「非小細胞肺がん」が保険適用の対象だ。それ以外の疾患に関しては、まだ研究段階にある。

「このニボルマブを不適正に使用しているインチキクリニックが大流行しているのです。私の外来のほとんどの初診患者さんが、インチキクリニックの話をされます」

 これらのクリニックに共通しているのは、免疫機能をアップさせてがん細胞への攻撃を増すとして「免疫細胞療法」を自費診療で行っている点だ。免疫細胞療法に関しては、がん治療の専門医のほとんどが効果を疑問視している。

 しかし、「打つ手がないといわれた進行・再発がんが縮小した」といった言葉につられ、何百万円、何千万円といった高額の医療費を自己負担で支払って、治療を受ける患者が後を絶たない。

 中には、抗がん剤治療が効果を発揮するがんなのに免疫細胞療法を選択し、患者が「効かないから、やはり抗がん剤治療を受けたい」と思ったときにはすでに手遅れ……というケースもある。

「免疫細胞療法はエビデンス(科学的根拠)がなく、きちんとしたデータの論文発表も学会発表もほとんどない。ニボルマブは418人のデータによって承認されていますが、免疫細胞療法の方は何万件行われようと承認への動きがない。これは、効果がないからです。インチキクリニックではそれを分かっていて、ニボルマブに乗じて『免疫細胞療法との併用で効果がある』とウソの説明をしているのです」

 ニボルマブは、体重1キロ当たり3ミリグラム、体重50キロであれば150ミリグラムを2週間間隔で点滴静脈注射するのが標準治療だ。

 ところが、勝俣医師が聞いた例ではニボルマブの使用量は20ミリグラム、多くても40ミリグラムで、メラノーマ、非小細胞肺がんに限らず用いている。

「ニボルマブは高額な薬品なので、量を減らしているのかもしれません。それでは当然ながら効果がない。そして、クリニックが主で行う免疫細胞療法へ患者さんを誘導していくのです」

■インチキを見抜く2つのチェック法

 かつて、多発性骨髄腫の新薬が承認前に個人輸入で使用され、「関連性が否定できない急性肺障害、間質性肺炎(死亡例を含む)」が報告された。勝俣医師はこれを挙げ、「ニボルマブは重篤な副作用の可能性もある薬であり、使用方法を間違えれば大問題につながりかねない。通常、臨床試験は、独立した倫理委員会で審査され、認可を得た場合のみ患者さんには原則無料で参加してもらうものだが、インチキクリニックでは“人体実験”を免疫細胞療法との併用で高額の医療費を取って行っている。これがまた大きな問題です」と指摘する。

 そうしたいい加減なクリニックは、どう見分ければいいのか?

ニボルマブを保険適用外で不適正使用している。『よく効いた患者の個別の例』をホームページなどで掲載している。この2つがあれば、インチキクリニックと思っていいでしょう。そこにかかる前に、抗がん剤の専門医である腫瘍内科医を受診し、本当に適切な治療を受けるべきです」


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160622-00000018-nkgendai-hlth


近藤誠 「免疫療法に近ずくな」 亜紀書房 (2013)
 免疫細胞療法、樹状細胞ワクチン、爪もみ療法、丸山ワクチン等、全部デタラメ!

『一流患者と三流患者』(朝日新書)が話題になっている。病気になれば、最良の医療に最短でたどり着きたいものだが、医師から最高の医療を引き出せる一流と、三流の違いは何なのか。そもそも医師は、患者をどのように見ているのだろうか。

 まずは、こんな問題ケースから紹介しよう。

「診察で先生から受けた説明ですが、そのまま文章にして、メールでください」

 女性患者からそんな“お願い”をされたのは、心臓外科医で、昭和大学横浜市北部病院循環器センター教授の南淵明宏医師。数年前のできごとだが、忘れられないという。

 患者は、心臓の弁に異常があり、緊迫した状態。そう病状を説明すると、病気になったのは医師のせいとばかり、攻撃的な態度をとりはじめた。揚げ句の果て、診療の最後に口にしたのが、この要求だった。

「私たち医師は、患者さんには誠実でありたいという思いで接しています。ですが、自分は被害者で医者はそれを治すのが当然と、反抗的な態度をとる患者さんもいる。そういう方は、どんな医師も関わりたくないと思うでしょうね」

 南淵医師はその夜、病気や手術について事細かく説明した文章を書き、患者にメールした。そして最後はこう締めくくった。“別の病院におかかりください。お願いします”。それ以降、患者からの連絡はない。

 医師も人間だ。一肌脱ぎたいと思う患者もいれば、親身になれない患者もいる。医師の能力や技術力とは別の“プラスα”を引き出したければ、前者の“愛される患者”を目指したほうが得策で、医師の気持ちが遠のくような患者にはならないほうがいい。

『患者力 弱気な患者は、命を縮める』(中公文庫)などの著書もある南淵医師のもとには、全国各地から患者が訪れる。

「心臓手術は、患者さんにとっても大きな決断です。ですから、病気について調べてくるし、治療法についても熱心です。けれども時々、勘違いしている患者さんもいますね」


自身もがんに罹患し、治療の経験がある上野直人医師。同医師が勤務するのは、米国で最も先進的ながん医療を行っている、テキサス大学のMDアンダーソンがんセンターだ。がんの薬物療法などを行う腫瘍内科医の上野医師は、「アメリカでも、『患者の質』に格差がある」と指摘する。

「日本で多い“医師にすべてお任せ”という患者さんは、米国にも結構います。“限られた人生、医者の言いなりでいいのだろうか”と考えてしまいます」

 ただ、“お任せ患者”はまだ救いがあるという。

「いい医師に出会えれば、お任せでもうまくいく可能性があるわけですから」

 と上野医師は話す。

 問題患者の最たるものは、文句しか言わない患者だ。『一流患者と三流患者』には、著者の上野医師が受け持った、抗がん剤治療を受けている進行がん患者のエピソードが紹介されている。

「副作用がつらいので、3週に1回の治療を5週に1回に変えてほしい」

 患者は上野医師に訴えた。だが、3週を5週に延ばした際の治療効果を示す、科学的根拠がなかった。

「調子が悪いなら、薬はやめて様子をみましょう」

 上野医師が提案すると、患者は突然キレた。

「再発するからダメです!」

 5週に一度の治療を言い張るだけで、あとは何を言っても聞く耳を持たない。

「根拠がない治療は勧められない。理解してもらえなければ、それ以上の話はできません」(上野医師)

 このほかにも、診察室で怒鳴る患者、医師の前では従順な態度をとっていたのに、診察室を出たとたん看護師に当たる患者……。上野医師は多くの問題患者を目にしてきた。

「聞きたいことも聞かず、怒ってばかりいたら、医師もほかのメディカルスタッフも、最低限の付き合いしかできなくなってしまう」

 上野医師は嘆息する。

 こうしたいわゆる“三流患者”が被る不利益は大きい。南淵医師が言う。

「心臓病では、治療の機会を逃すと心臓だけでなく、肝臓、腎臓も悪くなり、不整脈も出てくる。そうなると手術のリスクもグンと上がります」

『3分診療時代の長生きできる受診のコツ45』(世界文化社)の著者で、東京高輪病院内科の高橋宏和医師もこう述べる。

医師らとのコミュニケーションが取れないと、必要な情報をもらえず、その間に病状が進んで、治療のタイミングを逸してしまう可能性も出てきます

 医師から愛される一流患者ならばどうか。

回り道せずに、最善、最良の医療に最短でたどり着けます。その結果、時間だけでなく、費用も節約できる可能性が高い。また、そういう患者さんであれば、別の病気が見つかった場合も、知り合いの医師を紹介したり、その病気に詳しい医師に問い合わせたり、検査を勧めたりすると思うんです。得する部分は多いと思います」(高橋医師)



http://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%e5%8c%bb%e8%80%85%e3%81%ab%e5%ab%8c%e3%82%8f%e3%82%8c%e3%82%8b-%e2%80%9c%e4%b8%89%e6%b5%81%e6%82%a3%e8%80%85%e2%80%9d%e3%81%af%e3%81%93%e3%82%93%e3%81%aa%e4%ba%ba/ar-AAgVBZX?ocid=spartandhp#page=2

乳がんは治るのか?
http://bylines.news.yahoo.co.jp/nakayamayujiro/20160610-00058662/