現在のがん治療に異を唱えるふたりの医師が激論をたたかわす!
‹‹麻央さんは抗がん剤治療を長期間、続けることになって大変つらかったと思う››
40年間がん治療の現場にたずさわり、「十人十色のがんの、それぞれの症状に応じて、きめこまかく対処法を考えてきた」がん放置療法の近藤誠医師は、現在の安易な手術や抗がん剤治療に異を唱え続けています。それは市川海老蔵さん夫人小林麻央さんの乳がん治療についても。
本書では、がん放置療法の近藤医師と、「自宅で最期まで幸せに生き抜くお手伝い」を日々続ける在宅緩和ケアの萬田緑平医師が、
『世界一ラクな「がん治療」』とは何か?身近な有名人の例などもまじえて、がん治療の実態を語りつくします!
抗がん剤治療は勝ち目のない戦い。延命効果もあやしい。
近藤医師は、むやみに臓器を切り取ったり、抗がん剤を使ったりするから、やせ細って苦しみぬいて、死ななければならない、
といいます。
以前は外科医として、手術も抗がん剤治療もしていたという萬田医師も、いま、「がんの治療はいっさいしない」と断言しています。その理由は・・・?
‹‹ 萬田 アメリカで、抗がん剤治療をしている進行がん患者の6~8割が「抗がん剤でがんが治ると誤解している」というデータを見たことがあります。
近藤 抗がん剤という名前がまやかしで、実は固形がん(臓器に塊をつくるがん)を治すどころか、延命効果もあやしいんです。がんが一時的に小さくなっても、患者が急死することが多いし。抗がん剤のほとんどは毒薬指定で、「この抗がん剤を何クール投与」ってガイドラインで決められている量を続けると、健康な人でも半年から1年程度で半分が死んじゃう。1回でやめても脱毛や手足のしびれ、味覚のマヒが一生続いたり。副作用も、ひとつの抗がん剤で100を超えるのもあるんだから。
萬田 抗がん剤治療は戦争です。
敵=がんが勝つか、
味方=体が勝つかの戦い。
自分はやられずに相手だけ殺そうなんて、そんなに都合よくはいかない。勝つ(命が長くなる)チャンスもあれば、負ける(命を削る)リスクもある戦いなのを、よく理解して戦わないと。
近藤 僕は、抗がん剤を打つのは農薬を飲むのと同じで、勝ち目のない戦いだと思うなあ››
女性が、がん治療の被害者になりやすい理由
ふたりは、女性のほうが男性より強いからこそ苛酷な抗がん剤治療の「医療被害者」になりやすい、と警鐘をならします。
‹‹近藤 女は強し。でも、治療ではそれがアダになってね。女性は抗がん剤の毒性にも副作用にも耐え抜く人が多いから、何年も治療をされやすいんです。
萬田 確かに女性は、副作用がつらくても音をあげないし。
近藤 だから乳がんの治療でも、最初の「多剤併用療法(薬をいろいろ組み合わせる)」が効かないと、別の抗がん剤に換える「乗り換え治療」が2次ラインとして始まっちゃった。
萬田 それもパッとしないと3次ライン、4次ライン・・・・・・。
近藤 乳がんは10次ラインまで引っぱられて、違う抗がん剤をのべ10種類以上も打たれることがよくある。手術したあとも「再発を防ぐために」って、劇薬であるホルモン剤を何年も飲まされたり››
北斗晶さんの乳がんも全摘する必要はなかった!?
近藤医師によると、やたらとがんを切りたがるのは、医者や病院側の都合であり、乳房の全摘も必要な人はごくわずかだそうです。それは、北斗晶さんのケースにもあてはまる?
‹‹近藤 元女子プロレスラーの北斗晶さんも「がんと闘う」宣言をして、乳房全摘。いくつも抗がん剤を打った上に、放射線治療も「明日から30回の予定。やりながら様子をみて、その後に鎖骨とかやるみたい」ってブログにあった。僕から見ると、どれも必要ないです。
萬田 近藤先生は、乳がんの乳房温存療法を日本で初めて提唱されましたね。
近藤 慶應病院時代から、乳がんだけで1万人以上を診てきました。「治療しない」患者さんの経過も最長で25年見て、世界のデータも見わたして言えるのは、乳がんの90%はほっといても命を奪わない"がんもどき"だということ。たとえ残り10%の"本物の乳がん"であっても、むやみにメスを入れるとがんが暴れるし、抗がん剤治療は命を縮めるだけ。放射線は最初のころは勧めていたけど、転移が出てくるのを予防できないし、明らかに放射線治療で発がんした患者さんがいたので、いまは「必要ない」と言っています。
萬田 それは北斗さんにも言えると。
近藤 そうそう。皮膚に「えくぼ症状」が見られた北斗さんの乳がんは、年に数ミリ程度、ゆっくり大きくなるタイプで、切るなら部分切除で十分でした››
もしがんにかかったら、私たちはどういう治療を選ぶべきか?不要な手術や薬で苦しまないためにも、「がん治療」の実態を知って、患者自身が自衛するしかありません。がんという病とどう向き合い、どう生きるかの指針に満ちた一冊です!
『世界一ラクな「がん治療」』
著/近藤誠 著/萬田緑平
https://www.shogakukan.co.jp/news/148566