タバコが人体への健康被害、自然環境への弊害として、愛煙家にとっては、肩身の狭い世界になった。


それ以外に経済を守るが為に有害なものを野放しにしてきた今、人であればだれもが必要とするものではなく、一部の嗜好品を虐げる視点と言ってもいい。


そうは言っても健康被害や自然環境被害を生むことも間違いない事実だ。


自らの健康を考える上でも岐路に立たされたと言っていいだろう。



政府が税金を徴収する為に、煽って撒き散らしたタバコ社会で、未だに政府は、税収として大きな期待をしている。



世界の情勢に反して。


そこで苦肉の策として、たばこ撲滅活動をしていますというパフォーマンスの為にtaspoを生みだした。


JTも飲料など他分野に進出して他の経営の柱をつくりあげたものの、JTや街のたばこ屋さんにとっては死活問題だ。


ついでに取り扱うコンビニなどは、売上面では貢献する結果となっているようだけど、これはtaspo入手が面倒だからという背景がある。


写真が必要、個人情報も必要、そして足を運んで入手する必要。


ここで健康や自然への影響抑制面とは異なる視点でtaspo導入におけるいくつかの弊害をあげてみる。


ひとつは前述のタバコ業界の今後をどうするか。放置すれば失業率が単純に増える可能性。


これは、お米屋さん、牛乳屋さんや駄菓子屋さん、商店街の専門店の苦悩と似たものがあるかもしれない。


23時以降の自販機販売禁止からかなり経つけど、未成年へのタバコ購入をなくすことを目的のひとつにしていることから、taspoを導入するなら、たばこ業界が今度は、この規制の撤廃を求めている。


ここから2つの弊害の可能性が見えてくる。


ひとつは、これまで規制により400数十万台のタバコ自販機が停止していたにも関わらず、再稼働させるとなれば、エネルギーを無駄に消費し、熱を放ち、なんでもそうだけど、エネルギー生産段階でのコストや二酸化炭素排出量も増える。


ひとつは、ひと頃社会問題化したおやじ狩りだ。昨今のキレやすく意味不明な行動を取り、凄惨な事件を引き起こす輩が増えた中で未成年も例外ではなく、taspoや免許証強奪などの懸念だ。


taspoをかざしてカメラに目を向ければ済む自販機は、まだしも自販機によっては、ボタンを押すまでカードを差したままコインを入れなくてはならないものもあり、この間に抜き取られたりすることだってあり得る。


taspoにしろ免許証にしろ、これはかなり危険だ。


地域ごとに徐々に導入し、この7月1日から全国で実施されたtaspoだけど、入手の煩雑さもあって普及していないというのだ。


これを普及させようとCMをやってみたりしているが、もう一つの弊害がある。


自然環境への弊害だ。普及を図るためにテレビやラジオや紙面などでCMをやるというのは、二酸化炭素の排出量やエネルギーの使用量がかかる。


しかもtaspoを発行する為の業務委託なり製造段階でのコスト増、印刷代などここには国民の税金も投入されている。JTや自販機メーカーも負担はしているが、国庫からも確実に支出されているのだ。


さらに、自販機の夜間の稼働の弊害について触れたけど、そもそも自販機っていらないんじゃ?という話もある。


自販機ありきで話が進むんだけど、今後、環境面を消費者や一般家庭も考えなくてはならないのは必至であり、そうなれば、意識して我慢しなくてはならないことも出てくる。


前向きな方は、すでにそういう取り組みをしている。


でも、タバコに限らずだけど、自販機の廃止によってCO2が相当減ると考えられることから、庶民からしてみれば、我慢もいらず、店頭で買うという意識になるだけでよい。


それが環境にも優しいのだから、自販機を撤廃したってなんのことはないんじゃないかな?


経済界の経済的打撃は大きく見えるけど、1990年代あたりは24時間あちこちの街がにぎやかだったわけではない。


昨今、コンビニの24時間営業を見直す議論が出てきたけど、これにしても、24時間の生活を前提にしているから、夜中営業していないと困るということであって、自然環境を考えたら、地球温暖化抑制を考えたら、少なくとも24時間起きている人がたくさんいる世の中から夜は寝静まるという方向にシフトせざるを得ないと思う。


本当はもっともっとやらなくちゃいけないんだよ?でも、それくらいは、せめてやらないとって事だから、冗談じゃないって話になると、近い将来人間は地球に住めなくなる可能性が高い。


それに、自然環境だけじゃなくて、今の時代、労働環境も劣悪だよね?


サービス残業とか、サービス早出とか、それによって訴訟とか、過労とか過労自殺とか鬱症状発症とか、そういう状況にあるのは、競争が激しくなったから、それにつれて、時間感覚がマヒして、メリットだと思ってた24時間生活を肯定するにつれて、働く人の後がなくなったんだよね?


シフト制で8時間以内勤務で夜間っていうのは、100歩譲っていいとして、昼間勤務なのに夜中までが当たり前になった世の中が生んだ弊害だよね?


8時間以内夜間勤務って業態が出てきたから、知らず知らずに夜も働かなくてはいけないみたいな風潮にもつながってる気もする。


グローバリズムによって時差のある海外とのやりとりなんかも増えてきた。


でも、世界全体として外需依存ではなくて内需で生きていく術を今から考えておく必要があると思うんだよね。


仮想水(バーチャルウォーター)、エコロジカルフットプリント、フードマイレージなんかを考えると尚更だけど、

これだけじゃなくて、外来種とか生態系や食物連鎖とかいろんな弊害の上に立って、グローバリズム、24時間化が肯定されているのだから。


いっその事24時間生活から足を洗いませんか?