豊洲のガス会社跡地のあれだけ有害物質が蔓延する地に新鮮な魚介類を扱う市場を移転させるなんて言語道断。


東京都の施策として石原都知事を筆頭に推進する築地市場の豊洲移転計画。


この背景には、銀座再開発が見え隠れする。


世界のファッションブランド各社が世界最大級の旗艦店を出店する銀座地区。


そんな銀座は、現代の不景気にも関わらず不動産土地価格は高値をキープ。


限られた面積の地域を更に拡張してファッション一色の代表的な街にしようという背景が見えてくる。


その為に、有害物質にまみれた土地に魚介類市場を移転しようとしている。


銀座4丁目交差点から晴海通りを南東へ向かうと東銀座、歌舞伎座を越え、国立がんセンターを過ぎ、その近辺に東京湾直前の隅田川河口付近に面して築地市場がある。そこから東方には聖路加タワーもある。


築地市場付近から晴海通りを更に南東に向かい隅田川河口付近を渡り、勝どき、晴海を越え、さらに隅田川河口付近支流を渡り、豊洲へと続く。


比較的新しい埋立地である豊洲。市場移転計画のある場所は、ガス会社があった場所。


埋め立て地の地面の主要素材は発泡スチロールであるとも言われている。そしてそこにはガス会社があり、未だ基準値を超える有害物質が存在する。


埋立地の土壌?に多種多量の有害物質が浸透している事は想像に難しくない。


中央区築地から江東区豊洲への移転は、中央区にとっては国内食品市場を賄う市場よりも世界のファッション中心都市としての市場に旨みを感じているのだろう。


一方、江東区は元々企業や企業の工場など法人税が税収の多くを占める街。魚介類市場もその土地柄にマッチすると考えているのだろう。


銀座地区の更なる活性化、その恩恵に授かり法人税収アップを狙う江東区、それによる都の税収アップを図ろうとする計画は、食物連鎖による更なる人体の健康被害を誘発する。


本末転倒だ。


ファッション市場の為の築地市場の豊洲移転計画を即刻中止せよ!