人類が生きていく上で本当にこんなにも多くのモノやエネルギーは必要なのかな?


石炭や火力、最近は温暖化対策にCO2を出さない原子力がいいとか言われている。


一方地球環境に優しいとして風力発電や太陽光発電が注目を浴びている。


現状だけ考えれば【他に比べれば】こうした風力発電や太陽光発電には大賛成。


だけど、でもそもそも人類がこうして短時間に大量にエネルギーが必要になったのは極々最近。


経済信奉によって豊かになった国々が更なる経済的発展をする上でこれまで絶対に必要で欠かせないと尤もらしく行ってきたこの慣習もつい最近始まったこと。


エネルギーを大量消費しない経済の在り方は考えられてこなかった。


逆に言うと大量のエネルギーを必要とするという前提で経済が成長してきた。


地域が国々が領土獲得や権威誇示のために行ってきた争いや戦争ではなく経済という中で競争してきた。


知恵が知恵を生み、新たな産業が次々に生まれ、その前提に多くの産業がエネルギーを必要とし、生産され家庭に普及したものの多くもそれまで以上のエネルギーを必要とするようになった。


結果的に現在日本では家庭から出るCO2量が減っていないという事で国民にCO2削減を喚起している。


現代は、この経済を維持する一方で自然環境を考えるという前提にたっている。


これまでわかっていても無視してきたところからすると大きな大きな進歩ではあるけど・・・


そしてこうしたようやく上げた重い腰も現代に暮らす多くの人々も急に生活レベルを下げる事が難しいし率直に嫌だと思っている人が多いはずだという前提に成り立っている(その可能性は高いのかもしれないけど)。


一方で天然資源を中心とした一国の経済は長続きしない事がエネルギーを大量消費するようになったこの短期間の中にも関わらず、すでに行われ、短期間で衰退した歴史として実証されている。



でもそもそもそれ以前はこんなにも多くのエネルギーなんて必要なかった。


それ以前の先進国というのが正しいかどうか微妙だけど、ある程度生活水準が高かった諸国でさえ、こんなにエネルギーがなくてもさして差し支えなく生活してこれていたという事実。


風力は無風時、太陽光は日照時間が短い、日が照らない時の為に蓄電が必要だけど、乾電池をとっても充電器をとっても蓄電技術はさほど進歩していないのが現実だろう。


さらにこれまでの発電技術も含め大量にエネルギーを作り出すには相当広大な敷地が必要となる。


小さなエネルギーであれば、風力や太陽光は日常生活にも取り込めることもあるけど、産業界に日々必要なだけのエネルギーとなるとそうはいかない。


原子力についてはたとえCO2を出さないと言ってもあの核爆弾、原子爆弾の元となるプルトニウムを利用することが大きな壁だよね。


天災地変による被害の大きさが計り知れないから。



つまり、自然に優しい発電方法も当然必要なんだけど


【大量にエネルギーを使う必要がない社会】


が必要なんじゃないかな。


エネルギーについては水力含め、風力、太陽光に期待したい。ただ、太陽光パネルなどの耐久性、土に還るのかどうか。それによっては代替案が必要になってくるだろう。


できればリサイクルという次元も通り越して(大元に戻して?)自然に還らないモノを作らない努力が必要になると思う。



そして大量なモノ。これも生産するのに大量のエネルギーを使うんだけど、脱大量生産、脱大量消費、脱大量廃棄のためにもモノを減らす必要があると思う。


エネルギー同様、ちょっと前まではこんなにたくさんモノが溢れていなくても差し支えなく生きていられたんだから。


今を生きる中でも一部の大量のモノに囲まれ、大量にエネルギーを消費する時代に生まれ育ったごくごく一部の人々は極々一部でしかない。(もちろん少数無視というわけではないけど)


でもそのごくごく一部の人々が嫌がるから経済を死守して地球環境は二の次とかできないというのは無理がある。


現在を生きるこれに当てはまらない人々、それ以前に生きていた人々が守ってきた、守っていく地球、その地球に守られて生きていくこれから生まれてくる未来の子供たちの事を考えたらごくごく一部の人々の主張だということを盾にするには無理があるし、気づきや思いやりや愛がない。


幸か不幸か脆弱なお約束事で成り立っているように見える経済はその一つの側面である、一側面でしかないサブプライム問題に揺れ世界の大国アメリカにとって打撃となり全世界にその余波が押し寄せている。


世界中に地球温暖化などに起因したと考えられる異常気象とそれによる人類の被害が後を絶たない。


この次元が全く違う事柄はいずれも自業自得の側面が明らかに大きい。


この地球は人類占有のものではない。あらゆる生命体と生態系、そこに必要な水と空気、そして銀河系、宇宙と密接に関わっていて人類の身勝手(経済は何があっても捨てない、良くて環境は二の次)でどうこうしていい星ではない。


人類はちっぽけでとても神秘的な宇宙に銀河系に存在し、共存する地球であり、その地球という神秘的な星の中で神秘的な生命体として他の神秘的な生命体とともに共存し、【生存させて頂いているに過ぎない】のだから。


今日エンデバーが飛び立った。人類には目覚ましく見えるこうした科学技術や神秘的な人体や他の生命体を解明しているに過ぎない医療技術。


人類はこれを最先端と言ってもてはやすけど、未だ解明しきれない事で溢れている。これまでの発明なども物質の発見などもそもそもあったものを見つけた、ありモノの組み合わせで実現できたに過ぎないんだよね。


もちろんすごいことなんだけど、ここで言いたいのは、ビッグバンによって約46億年前にできたとされる地球とその進化には遠く及ばないんだということ。


その歴史の中のごくごく一部である人類が地球の異変に最優先で取り組まないどころか、まだ破壊を続ける(今の経済システムを維持する)という選択をしていることは滑稽だし、自然界への反逆ではないだろうか。


自然界からは法律で罰せられないから関係ないと考えるのだろうか?


これだけ人類が傷つけているのに地球がこの哀れな人類をまだ気長に優しく愛を持って人類が滅ばずに済んでいる事に感謝の気持ちはないのだろうか。


地球の長い長い歴史の中の極々一部でしかないちっぽけな存在の人類にこれ以上、地球を壊す事が、(最優先に真っ先に省みず)見て見ぬふりをしていることが許されるとは思えない。


一刻も早く、今すぐに経済を捨ててでも人類が壊してきた地球をできる限り復元【させて頂く】事が必要なんじゃないかな。


それが可能かもしれない叡智を【与えられて】いるんだから。この地球で先祖代々【生かされている】んだから。