現在、世界で砂漠化が進んでいるらしい。


毎年、東京都より少し小さい程度の規模とか山口と九州を合わせた規模が砂漠化しているといわれている。


砂漠化が進む原因は土壌中の塩分濃度だそうだ。


この塩分があることにより作物や樹木が育たない。


この塩分を吸ってくれるのが「アイスプラント」といわれる植物なんだって。


佐賀大学と中華人民共和国の省庁で特産品として売出し中だそうだ。


海水の2倍の濃度まで吸収してくれるそうだ。



最近、砂漠から飛んでくる黄砂に有害金属が含まれていたという話もあり、無用な砂漠化を防止したり、回復させることができれば黄砂対策にもなるそうだ。



この記事(2008年3月10日日本経済新聞朝刊)を見たとき思ったのが水不足対策。


現在、砂漠化した土地を緑化するアフリカで行われている千年計画にも使えそうだ。


それ以上に身近な生活の中で食料自給率の低い日本などの場合輸入する飼料、食材、肉、野菜、加工品などあらゆるものが育って、製品となって入ってくるまでの過程で使用される水を「仮想水」と呼んでいるらしいけど、(仮想じゃないよね、実際使われてるんだから・・・)これがまた莫大な水量なんだそうだ。


場所によっては作物にいい気候であっても唯一降雨量が少ない地域で大規模農業がおこなわれている国もあるとの事でそうした農地でも雨が降らない分の補給に大量の水がスプリンクラーでまかれていたりするらしい。



でも一方で地球上の水分のうちの飲み水となる源泉は河川や湖と地下水合わせて1%未満、そのうち飲料水として使える水は0.01%なんだそうだ。


飲める水は地球上の0.01%という現実。


しかも地下水は、溜まるまでには千年単位で時間がかかるため、今は異常な勢いで吸い上げて枯渇に向けてまっしぐらだという。


もしそうなったら、地球自体が枯れてしまうことも。


一方97%以上を占めているのが海水。この海水を利用しようと日本でも1日約5トン?生産されている九州の(どこだっけ?)海水の淡水化などが行われているらしいんだけどそれじゃとても追いつかないほどの需要がある。淡水化したものの飲むには不味いため飲めるようにするためのコストもばかにならないそうだ。だからまだまだコストが高いため、現段階ではこの方法では水の値段が高くなる。


生命が生きていくにあたってありがたい水を垂れ流すことは論外だけど、でも1%未満の限られた資源を使いつくすより海水をなんとか淡水化できれば水不足から救われるかもしれない。。。


でも海水の2倍の塩分を「アイスプラント」が吸収できるとすれば、利用方法によっては海水の淡水化につながる可能性があり、期待が広がるのでは・・・。



ただ、課題はもちろん多いだろうけど。


◎どのくらいの量?の「アイスプラント」でどのくらいの海水から塩分を取り除くことができるのか。

◎これによってどのくらい「アイスプラント」が必要になって、その為にどのくらい栽培しなければならないのか。

◎ある程度成長させるまでの間は普通の土壌で成長するのか。

◎そうだとすると必要量栽培できる土地が確保できるのか。

◎「アイスプラント」を栽培する為に水はどのくらい使用するのか。(この技術が現実となるなら再利用できるから課題からは外れるけど)

◎砂漠化が(温暖化や気候変動要素がなくならなければ、砂漠化がなくなることはなくても)ある程度砂漠化が収束した場合「アイスプラント」の栽培を縮小していくのか、海水に利用するためには拡大していくのか。

◎拡大した場合に生態系に与える影響は。。



砂漠化を止め、海水から塩分除去ができれば、今ある淡水化技術も簡素化できたりするのかも。


浸透圧法と蒸留法、どちらかというと前者がコスト的に安価らしい。


でも塩分除去が安価なコストで予めできるとしたら・・・


蒸留法の変形ということであとは不純物を取り除くような浄水場の浄水技術みたいな既存の設備を利用できたとしたら・・・


全米24地域で水道水から医薬品成分が検出されたといわれている。人体のろ過システム、水の浄水技術をもってしても一部は自然界に残ってしまうという。ここまで頑固な残留していた医薬品成分が環境に与えた影響は?そして今後の影響は?アメリカにとどまらない話だと思われ、難題が新たに出てきた。。。とはいえ海水淡水化上


さらにコストパフォーマンスに優れた技術になる可能性がある。


それに逆浸透圧法で使われる筒は交換メンテナンスが必要そうであの筒自体自然環境に優しそうには見えない。。もし使い古しを廃棄するのだとしたら。。ここから生まれるかもしれない技術の方が環境コストパフォーマンスも向上しそう。。



「アイスプラント」と「海水淡水化」それぞれの専門家のみなさんも注目!?