電車に乗っていると目につくのが中吊り広告。


最近異常に各種ローンの広告が目立つ。


さらに異様なのが、それらの広告に並ぶ多重債務救済広告。


その他ちらほらあるのが学校法人案内と求人広告。


デパートやファッション雑誌もなんとか残っているものの・・・


テレビでは最近パチンコ台のCMが増えた。


インターネットやこれに伴う動画など広告媒体が広がり分散した事も一因としては想定されるものの広告を手控える企業が増えてきたということなんじゃないかな。


これまでは秩序というものがあった。暗黙の了解というものも。


テレビではゴールデンタイムに消費者金融のCMを流さないとか。


でもこうした慣行も失われつつある。


広告収入で成り立っている企業も広告主がいなければどうにもならない。


広告主が減少すれば業績維持や向上しようと思えばある意味タブーだった領域にも手を出さざるを得ない状況になっている現実。


暗黙の了解や秩序以上にそれが優先されている現実。


本来なら縮小して然るべきでもそうでない現実。


建前としてそこで働く従業員の雇用を維持する為にも企業努力が必要・・・だから。


果たして本当にそうなのかな?


そんな無理矢理維持してると息切れしてさらに被害が大きくならないのかな?


引き際って大切だと思うけど。


経済上の商慣行は良くも悪くも一企業の問題ではなく日本全体にさもすると海外にも影響がでるのだから。


どこに向かって歩いているの?どこに向かって走っているの?


終戦後60数年、高度経済成長を経てちょっと前までのような時代は歴史の中でもほんの一部でしかない。


たった数十年の栄光をまるでこれまで数十億年もそうだったかのように頑なに自転車操業なのに息切れして体力も限界なのになんで幻想を追い続けるの?


現実逃避しないで現実を見つめる時なんじゃないかな?手遅れにならないうちに・・・。