今日、東海地震の危惧から、管首相が浜岡原発中止を要請しました。

でも、福島の件でも、地震発生と、同時に炉心に制御棒が入り、自動停止しました。

問題は、その後の崩壊熱を、電源の喪失により、冷やすことが出来なかったことにあります。

現に、点検中だった4号炉にも、トラブルが発生しています。いくら発電を停止していても、燃料棒は冷やし続けなければならず、今回のように電源が喪失してしまったら、同じトラブルが起こります。多くの人は発電を停止しておけば、安心と考えており、事実を知りません.

原発による発電を中止すれば、多くの犠牲を、伴うことになるのに、安全は確保されないのです。専門家は、このことを、世間に知らせる義務があるのでは、ないのですか。
マスコミが[このままでは、日本経済が混乱する]とかき立てたことが、[政府は中国と交渉して、レアアースの輸入再開や、中国人観光客の招致が出来るように交渉すべきだ]と、あおったことが、結果的に船長の解放につながったと思いませんか。
初めこのニュースを聞いたとき、何故、日本のマスコミは、歴史的に、尖閣諸島が日本ので領土であり、過去に日本人が鰹節を作るために住んでいたこと,中国でもそれを認めていて、中国の地図や教科書には日本領土として記載されていた事実などの説明もせず、ひたすら、中国の報道のみを、まるで宣伝するように伝えるかのかと、不安になりました。
何故なら、管政権は、世論に追随する傾向があるからです。このような報道は、中国の要求を受け入れる方向に向かうのではないかと、懸念していました。もしかしたら、起訴した後、非常に軽い罪で船長を解放し、その事で中国と妥協するのではないかと心配していたのです。[中国と交渉する]、[日本から働きかける]と言う事は、何らかの妥協をすることに他なりません。
でも、事態はそれ以上の結果を生んでしまいした。
ビデオを公開することもなく、尖閣諸島が日本の領土だと国際社会にきちんと主張することもなく船長を釈放してしまったのです。

その後、中国が、とうてい日本が受け入れられない、謝罪と保証を要求して、始めて日本は、きちんと国として、主張をする道を選び、国内からも一斉に中国を非難する声が上がりました。その強硬姿勢に諸外国から警戒の念を、表すメーセージが出ると、中国は今度は、ギリシャ国債を購入するなど、外交手腕の巧さを見せつけられた気がします。
それに対し、中国が、人質を3人解放したり、レアメタルの書類申請を受け付けただけで、日本は、ビデオの公開を逡巡しています。
日本人は、日本的配慮で、お互いが暗黙の内に了解してしまう傾向がありますが、国際社会では、論理的に意見を言わないと、意見を言った方の言い分だけが通ってしまい、それが事実とまかりとうる場合があります。
次回、領土問題が起こったとき中国の漁船が、巡視船にぶつかったと言うことは、もう事実として残らなくなります。







日本の漁船は、たびたび他国に拿捕され、解放されるまで過去いろんな犠牲を払ってきました。
にもかかわらず、今まで中国の漁船が領海内で漁をしても、日本はただ、注意をするだけで、事実上野放しでした。
ところが今回はさらに悪質で、中国の漁船が日本の巡視船に衝突してきたので、日本の巡視船が、始めて他国の漁船を逮捕しました。当然のことです。
これに対して中国が矢継ぎ早に、いろんな圧力をかけてきた時、マスコミは、尖閣諸島が、日本のものであるという歴史的な経過を説明しないまま、このままでは、日本は困るという不安をあおってきました。さらに、政府は中国と交渉して、問題を速やかに解決すべきだと、主張していました。
これに対し、中国は一貫して尖閣諸島は、自国のものと主張し、強硬姿勢を貫きました。こういう相手に、自ら交渉を持ちかけると言うことは、自ら妥協する状態を作ることだとは、思いませんか。
どこの国でも、そうであるように、日本の領海内に他国のものが進入してきたら即刻、抗議を行い自国の主張を論理的に世界に説明し発信することが、必要だと思います。