今週はやや繁忙である。

しかし、日々の業務のお陰で蕎麦屋探訪で、
日々の業務のご褒美が蕎麦屋探訪である。
疎かにはできない。

今日できることをできるだけ今日行い、
明日へぎりぎり回さない。
ダメサラリーマン直前のところで今日はおしまい。
時刻は20:00を回っている。

さて、今日はどこへ行くか。
21時までやっているところは近場にあるか。
考える時間的猶予はそれほどない。

よし、決めた。今日は日比谷線だ。
駅へ向かう途中、よくこのブログにも出てくる「ゆで太郎」
ののぼりに大きく「260円」の文字。さらには
キャンペーンとかでビールが180円。

恐るべし価格破壊。デフレ一直線だ。
二つ頼んでも500円でお釣りがくるのだ。
魔の誘いを何とか振り切り、電車へ乗る。

築地だ。

築地本願寺のライトアップされていなくてもインパクトある
本道を背にちょっと歩く。
あった。今日はあっさり見つかった。
佇まいは老舗風。いままで老舗風で当たったことはないが。
さて今回は。


俺の麺:蕎麦屋名店巡り#16
 「築地 布恒更科」(東京・築地)


さほど広くない店内で、テーブル席が5つ程度。
ほぼ埋まっていた。
とりあえず、空いていた一番手前に失礼する。

だいたい注文は決まっている。
ここのところ天麩羅づいてしまったのだ。
すっかり贅沢な口になってしまった。

穴子かかきあげで悩んでいると「お飲み物は…」と聞かれる。
いつもだったらノータイムで「お茶で」といい、蕎麦茶かどうか
確かめるのだが、前述のとおり箍が緩んできたのか
「とりあえず生を」と言ってしまった。
だめな男だ。

天麩羅は結局穴子にする。
前日までのふんわり穴子が忘れられないのだ。
ビールを飲みながらしばらく待つ。
いかん、疲労のせいかビールごときでほろ酔い気分。

知らないおじさんが酔ったのか、お金を払わず出ようとして
呼び止められる。何をやっているのだ。
私も「ゆで太郎」で180円ビール3杯位飲んだらこんななって
いたのだろうか。

ま、おそらくゆで太郎は食券制だろう。

などど考えているとまずはつゆが登場。
比較的大きなぶりの入れ物とは別に、天麩羅注文の場合は別途
分けれるように小さめな蕎麦猪口がついてくるようだ。


そして蕎麦登場。

細め、かな。穴子天はいままでよりも衣が多め。
まずは穴子。見た目はもっさりしているが、口に入れると
ふんわり穴子だ。きっと穴子が良いんだろう。おいしい。
ぶりも結構大きい。まあ、そこそこの値段するからね。
申し訳程度の大葉が一枚。お口直しか。

続いてそば。うん、これもコシがあって噛む感じだ。
蕎麦の味を堪能しろ!というアピールがある。
これもおいしい。つるつる入って量もちょうど良かった。

しかし残念なのが蕎麦湯。
最近手入れが面倒だからと敬遠されがちな(恐らく)昔ながらの
四角い湯桶なのはよいが、薄いのである。

なんかの本によれば、本来蕎麦湯は打ち粉を水で溶きポタージュスープ
のような状態にしておき、客の食べ終わるタイミングをみて、
釜の湯を足し出すんだそうだ。

明らかに手抜きである。時間的問題か。残念である。
結構な値段なのに。

まあ、仕方ない。今週はまだ始まったばかりだ。
明日以降に期待しよう。


今日の一句:
 ゆで太郎
 一度行って
 食べ太郎


たしかゆで太郎って自分のところで蕎麦挽いているとか書いてあったな。
ますます気になる。
ただ、朝は小諸蕎麦だし。

つーか眠くて文章にハリがないような気がする。すみません。
まあ、まだ今日は月曜だからな。

<p>接近中の台風の影響か、雨こそ落ちてきてはいないが

蒸し暑い夜、飯田橋に降り立つ。</p>


<p>あの3月11日以来の飯田橋だ。</p>


<p>あれから街は落ち着きを取り戻し、今は家路を急ぐ人々で

混雑している。</p>


<p>3月11日の16時頃、駅は違った混雑をしていた。帰れないのだ。

大混雑の駅、携帯が繋がらず公衆電話の行列に並ぶ人、

駅員に何度も同じことを尋ねる人、あきらめて座り込む人。

あの時の情景がフラッシュバックして蘇る。</p>


<p>公共交通を諦めて靖国通りを歩き始めてすぐにあった建物では

残念ながら犠牲者まで出たあの日。</p>


<p>あれから6ヶ月近くが経った。

街は一見、落ち着きを取り戻しているが、まだ何も終わっていない。

終われないのだ。</p>


<p>忘れてはならない、あの日の事を。前を向いて歩こう。</p>
<p>

新シリーズ 俺の麺:

  第一話「俺の麺は俺流の塩」

  (俺流塩らーめん 神楽坂店 東京・神楽坂)</p>
<p>

飯田橋駅を降り、賑やかで独特の雰囲気な神楽坂を登る。

とある場所を目指す、それにしても蒸し暑い。

ハッピを着た女の子に負けじと和服のお嬢さんまでも

割引券なのか配っている。

何時になったらこういう店に行けるのか。</p>


<p>裏路地に入る。どこか隠れ家的でカッコいい店ばかりだ。

こういう店を知っているとポイントが高いんだろうな。

などと思いつつ、その中の一角にその店はあった。</p>


<p>しかし、満員。椅子に座って待ちまで出ている。</p>


<p>この蒸し暑い中、汗だくになって折角来たので並ぼうかと

思ったが、割と潔く神楽坂を降りる。

せっかくだから何か食べていくか、と回転寿司にしようかと

思ったが「俺流塩らーめん」の看板が目に入る。

ノンリサーチだが、暑いしいいやと、ゴー。</p>


<p>やや混んでいて、通されたのがさっき作ったのでは、

と疑うような通路に置かれたテーブル。</p>


<p>まあ仕方ない、ビールと俺流熟成塩ラーメンを注文。

生ビールが程なく来る。あー、至福の一口。

アイパッドでちょっと情報収集、あれもう来た。早いね。</p>


<p>まずはスープをいただく。

ラーメンでお金と時間が一番かかっているところだから

まず最初にいただきなさい、とはなんかのテレビか

雑誌の薀蓄おじさんの弁。</p>


<p>割とあっさり、なんだっけなー、これラードじゃないし

この粉っぽいの。わかんないなー、あとちょっと酸味のなんか

が入ってるなー、ゆずかなー。とまったくわからない。

麺をいただく、細麺。あー、これは。ちょっと油断すると

日高屋と争いそうな感じだ。</p>


<p>食べていると、通路だけに店員がバタバタして落ち着かない。

ほかにもトッピングのくだりとかがあったけど割愛。

そんなに特筆するほどのものではなかった。

さっさと退出。</p>



<p>まてよ、この時間15分くらいだけど、さっきの店回転してないかな?</p>
<p>と思い、数秒考え、また坂を上る。

</p>
<p>ハッピを着た女の子に負けじと和服のお嬢さんまでも

割引券なのか配っている。デジャブではない、同じ道を

歩いているのだ。</p>
<p>カッコいい裏路地を抜け、到着。やった、カウンターが二席空いている。

満腹中枢よ、もうチョイ待ってくれ。</p>


<p>

俺の麺:蕎麦屋名店巡り#15

「蕎楽亭」(東京・神楽坂)</p>


<p>

繰り返しになるが、カッコいい裏路地にまさに隠れ家

のような場所にお店はあった。小粋な小料理屋のようだ。</p>


<p>先日の「東京土山人」天ぷらづいていたので

よさそうな店では日本酒と天ぷらをいただく事にした。

</p>
<p>今回も「天ざる」は決定、あと日本酒どうしようかな。

たぶん天ぷらとざるは「同時出し」だろうから、日本酒だけだと

あれかな、と急にせこくなり天ざるのみの注文。</p>


<p>冷たいそば茶をいただく、なんか小料理屋みたいな

カウンターでそば茶だと恐縮してきた。</p>


<p>カウンターから調理の様子が伺える。楽しいひと時だ。

横の客の話、お酒が入って大声で聞こえてくるが、愛人とか出てきて

ややこしい話になったので、途中から興味がそっちになってしまう。</p>


<p>そうこうしているうちに天ぷらの皿が準備され始めた。

しまった、明らかに天ぷらを順に食べさせるパターンだ。</p>
<p>天ぷらと蕎麦は別だったか。日本酒頼めば良かった。</p>


<p>まずは活才巻海老。私、実は海老嫌いなのである。</p>
<p>

自分では頼まない。しかし、先日ソフトシェルシュリンプの</p>
<p>フリットを勧められて食べたが、おいしかった。</p>
<p>あれで海老を気にすることなく尻尾まで食べれるように</p>
<p>なったようなものだ。感謝している。</p>


<p>話を戻そう、活才巻海老の天ぷら。

カラッと揚げたてで文句なくおいしい。

みんな普段からこんなにおいしいものを食べているのかと思う。

これは誰かに紹介できる。文句なしだ。</p>


<p>続いて茄子、獅子唐、舞茸だったか、立て続けに登場。

個人的に茄子好きだから、たらないねえ、これ。</p>


<p>すでに満足だが蕎麦もいよいよ登場。</p>


<p>えーっとこれは色からして十割かな。

ボロッと切れてしまうし。うん、おいしい。文句なし。</p>
<p>ただ、そろそろ満腹中枢が。いやー、あのラーメン失敗。</p>


<p>そして天ぷらのトリは穴子。そう、奇しくも穴子なのだ。</p>
<p>

これは衝撃。びっくりすると食べ物でも体に冷たいものが

物凄い速さで流れるのね。驚きだ。やわらかく口の中で

蕩ける。もうひとつ小気味良い言葉が出ず、</p>
<p>うまく表現できないが、下品な言い方だと</p>


<p>「カリッ、サクッ、フワッ」である。</p>


<p>天ぷらと日本酒だけでも十分幸せになれるのである。</p>
<p>

そして蕎麦をゆっくり堪能して、蕎麦湯。濃厚でおいしい。

また三杯飲んだ。</p>


<p>わずか30分足らずでもこれだけ満足の空間、至福の時を

味わえるとは、また訪問したい。

今度はラーメン抜きで日本酒と天ぷら、そして蕎麦をじっくりと。</p>


<p>

今日の一句:

 わけあって

 汗が止まらぬ

 神楽坂</p>



<p>おなかが未だに重いよ~。ぜんぜん関係ないけど、帰りの</p>
<p>飯田橋駅内でユニクロあったので、丁度買うつもりだった靴下買っちゃった。</p>
<p>駅にユニクロとか便利だなあ、飯田橋。</p>