ゆうきまさみ氏「白暮のクロニクル」完結。

不老化した人々オキナガたちの哀しい物語。
老いたあかりと孫のひかるを見ての魁の涙。
棗を始め、過ぎゆく多くの人生を思ってか。

オキナガ強制収容の法改正を防ぐため、羊殺し2件の冤罪晴らしを止めた竹之内。
1600年前から武内宿禰などの名でオキナガを守ってきた彼は本当に名キャラでした。

1巻から羊は2通りの意味で使われています。
羊年の連続殺人事件の対象と、オキナガと。
魁は迷える羊、あかりは牧羊犬とも。
鳥飼の「自分も羊殺し」は後者でしょうね。