ボクシング大国が久々に生んだ大砲、ファンマことファン・マヌエル・ロペスが復帰した。
戦績は31戦30勝27KO1敗。最初にスーパーバンタムでチャンピオンになり、返上後フェザーでチャンピオンになる。主戦場がこのクラスでこの戦績は驚異的だ。恐らく一階級上げた程度ではパンチ力が効かないはずがなく、三階級までは楽勝だろう。本来は無敗のままガンボアとのドリームマッチとなるはずだった。
ところが、ラフファイトが持ち味のベテランファイターのサリドでこける。まあこのサリドは元チャンピオンだし、ガンボアにも善戦したから侮れない相手なのだが、やはり過信したのだろう。ガンボアとの統一戦を前にガンボアが苦戦したなら俺は綺麗にKOしてやろうという下心があったのだ。だからダウンを食らった後も打ち合いに応じたのだ。
スタイルはボクサーらしいボクサーでオーソドックスな構えからジャブストレートアッパーフックを上下左右遠近綺麗に打ち分ける。離れても近くても的確で、またそのパンチが重いからたまらない。おおよそ弱点が見つからず近い将来PFP候補へ名乗りを上げると思われた。
ところが、一度負けると次々に弱点が見えてくるから人間の主観とは厄介だ。先日の復帰戦でもさして強くもない相手から結構被弾して、またムキになって打ち合いに応じるから更にリスクが高くなる。相手が弱いのでそのまま打ち勝ったが、危ないこと危ないこと。
今現在サリドにやられた後遺症もあるし、新たなスタイルは模索中かもしれないが、このままガンボアとやったら確実に負けるね。というガンボアもムキになって結構被弾するタイプだが。
しかし、中南米は大変だ。それこそ次から次へ有望株が出てくるから、落ち目になると這い上がるのにパワーを使いチャンピオンになったころにはボロボロになるケースがある。ファンマクラスでも復帰戦は地域タイトルで来年世界戦まで行けるかどうかだ。日本であれば世界チャンピオンになれば負けても即世界戦か若しくは前哨戦だ。この辺は日本の方が断然恵まれている。
今まできっと本能に任せ戦っていたのだろう。ところが、考え始めたから迷いが生じている。そういえば顔もゴリラできっと左脳は未発達でバカなはずだ。
ファンマよ!ボクシングは二人でやるものだからパンチを食らうこともある。食らわないように考えても相手の方が頭がいいのだから、お前以上のことを考えるはずだ。だから負けてもいいじゃないか?もう一度考えることをやめて野生の本能を取り戻せ!そうだ、プエルトリコのジャングルで生きるゴリラのように何も考えずに本能を研ぎ澄ますのだ。
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