俺がパチ屋でバイトしていた頃の話だが
俺は遅番で5～12時までをパチ屋で
働いていた
いつも通り10：40分頃から閉店作業の
準備を始めていた俺の目の前に
本部の部長（893）が肩で風を切り
あるいてきやがる
チキンな俺は適当に愛想を振り、
相手をしていた
この部長がまた、かなりガタイがいい！！
島の間を通るのがやっとといえるぐらいの
ガタイ。
バイトも社員の店長も部長がくれば
ただ黙々と仕事を進める毎日…
そんな中で愛想のいい俺はいいしゃべり相手
だったのだろう…
しかし、俺は部長の本当の恐ろしさを
知ることになる
時間は11：10…
店内には当然客の姿なんてなく、空箱を拭く店員や集計に集中している
店員だけ、閉店後のパチ屋は開店中の騒音が嘘のように静かだ…
数人の足音とカラカラという玉の乾いた音だけが響く空間
店員が無駄口をたたかず、仕事をするのは事務所のカメラで部長が
目を光らせているのを知っているからだ…
そんな静かな閉店後のパチ屋に轟音が響き渡る！！
突然、頭上で響き渡る轟音！！
一瞬、みなが仕事の手を止め、顔を見合わせる
一人のバイトが轟音後の初めての発言者となる
「ちゅ…駐車場やんな…いまの…？」
何故、駐車場がそんなに不安感をかりたてるのか…
それは、先ほど店員の一人が見回りを終え、店員達意外のクルマが止まって
いないのを確認しているのだ！！
と、いうことはまさか…侵入者でも！？
当然、この場合、普通なら店長が見に行くわけになるのだが
この店長もかなりのチキン！！なかなか見に行こうとはしない…
そうこうしている間に一瞬存在を忘れていた部長がノッソリと
事務所から登場…
「今の音、何や？」と全員に睨みを聞かせながら口を開いた
そこにいた全員が口を揃えて「駐車場で物音がしたんです！！」
というと、店長と俺を指さし「一緒に来い…」と一言。
逆らえるワケもなくビビリながら部長の大きな背中に隠れながら
真っ暗な駐車場に到着…。
到着後、ドラマなら20分程息を殺して緊張した時間が流れるんだろうけど
実にあっさり、数人の人物とご対面！！
侵入者数人が逃げようとした瞬間！！
部長が信じられない様なスピードで侵入者達を生け捕り！！
一人の男が同時に3人の男を押さえつけるというありえない光景に
俺と店長はただ見てるだけしかできなかった。
冷静になった俺は侵入者をまじまじと見てみた
…日本人じゃない！！
部長が3人を組み敷きながら「イラン人やなｵﾏｴら！」
とドスの聞いた声で尋ねる
侵入者は日本語が使えないのか黙り何かをぶつぶつと言っているだけで
部長の問いには答える雰囲気ではなかった…。
部長はそんな3人を見て口元をニヤリとし
「ならしゃあない、答えたくなる様にしたるわ」といい
3人に対してとっているマウントポジションから
おそろしい程の鉄拳を加える！！
みるみる本当に顔の形が変わっていく侵入者3人…
数分間に渡り殴り続ける部長…
何も出来ない見てるだけの俺と店長…
その後侵入者の一人が「ご、めなさ、い」
とたどたどしい日本語で許しを訴えた。
結局、この3人はイラン人で最近パチ台に不正なロムを付けて
回ってたヤツらだったらしい
侵入者であったイラン人の皆さんも俺にとっては恐怖の対象だが
コブシで人の顔を変形させる人間の方が恐怖だった
ちょっとイラン人が可愛そうになった。
ｺﾞﾒｿ…ｵﾁが弱かった
でも実話。
あっ！そうそう、駐車場の血痕を半泣きしながら掃除したのは僕です。
画像出典：http://kyoumomake.blog.fc2.com/blog-entry-537.html
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