20代の頃のお話。

 

合気道を初めて3~4年経ち、初段の審査に挑戦し合格。

 

※社会人は5級からスタートし1級まで昇級後

 初段、弐段と昇段します

 それぞれの審査を受験するには、既定の稽古日数が必要で

 仕事をしながら稽古日数と技術を習得にはそれなりの年月が必要

 

道場の皆さんの前で初段の認可証を受けとったときは

それはそれは嬉しかったですねぇ(しみじみ)

稽古の後、道場の皆さんから、たくさんお祝いの言葉をいただいたのですが、

ある先輩からおめでとうとともにこんな言葉もいただきました。

「今、あなたは初めて初段という『器』をいただいたんですよ。

 これからも稽古を続けて、この『器』の中をいっぱいにしてください。

 そしてこの器から溢れそうになったら弐段という『器』にチャレンジしてね。」

言い回しは違ったと思いますが、

要約するとそんな内容でした(もう20年以上も話なので💦)

そして言い回しは忘れましたが20年近く経った今でもその話をよく覚えています。

 

当時の私は正直なところ、初段を取って(取っただけで?)自惚れるなよ、的な

戒めの言葉かと思いました。

が、今振り返ると決してそうではなかったなぁと。

段の器にどれだけのものを入れられたか、器の中はあの時より減ってはいないか、

時々考えさせられます。

 

その後、先輩とは離れ離れになり、もう随分お会いできていませんが

つくづくよい先輩に恵まれていたなぁと感謝しています。

 

いつか先輩にお会いしたときには、器の中身をチェックしていただきたいなぁ。