今から、6年前の高校生の頃。


「あの2人付き合ってるらしい」

「告白された!」

「付き合うことになった」



そんな恋愛の話が教室で交わされることが多かった。

好きな人が出来ても、好きになってもらえない。


そんなことが多かった私には、そんな「幸せ話」が苦痛で仕方が無かった。



好きな人に好きになってもらえることが、何よりも奇蹟のことに思えた。



だから私はずっと思っていた。



勉強も出来たし、スポーツも出来た。

でも、好きな人に好きになってはもらえない。





勉強が出来なくなっても、スポーツが出来なくてもいい。

だから、誰かに愛されたい。





それだけを願った。





そして今、あのころとは何も変わらない。





愛されることに飢える孤独な女。


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出会えてよかった。

そんな人たちとの思い出を。







①SHIN


大学に入学してから初めて出来た友達。

何もかもが自由な学校で、ただ楽しい毎日を過ごしていく中で、好きになった人。