The Golfing Machine用語まとめ その7 | So-kunのブログ

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好きなゴルフと音楽のことについて色々と書いてます。
ゴルフは始めて5年くらい。大して上手くないのに、スイングについて語ったりします。
生あったかい目で見てやってください。

これでひとまず最後にしようかと思います。

これくらい用語を網羅すれば、多分、TGMにおけるスイング動作の説明を聞いても、ある程度理解できるレベルになるのではないかと思います。

当然、TGMではグリップ、アドレス、膝の動き、足の動き、腰の動き、ウェイトシフトの動きなど・・・これらについても細かく定義されていますが、それについてはキリが無いので割愛します。

これまでTGMの用語まとめてきましたが、一番大切だと思うポイントは、クラブを動かす力は2種類あって、それぞれに適した体の各パーツの動きがあるということ。
あと、基本的にこの2種類の力は混ぜてはいけないということです。


※間違いのご指摘大歓迎です

■デリバリーパス(Delivery Path)

スイング中、グリップが通る道筋。
エイミングポイントのところで少し説明を入れましたが、実際にはたくさんの種類があり、リリース動作に深く関連するので、詳しくまとめてみます。
スイングのタイプ、右ひじの形、ラグローディングプロシジャーの種類によって、特徴的なパターンが現れる。
ただし、ここで定義されるグリップの通り道とは、ゴルファー本人がイメージする軌跡のことと思われる。
実際のグリップの軌跡は全く同じにはならない。

尚、デリバリーパスはクラブに与える力の種類(スラスト、ロンジチューディナル)に密接にかかわってきます。
よって、自分がヒッターなのかスインガーなのかによってグリップが描くデリバリーパスはとても重要になります。

・ストレートライン(STRAIGHT LINE DELIVERY PATH)
トップからエイミングポイントに向かって一直線に通るライン。
シンプルでヒッターのようにスラスト・アクセラレーションを加えるイメージに合っている。

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・サーキュラー(CIRCULAR DELIVERY PATH)
トップから丸く円弧を描くように通るライン。初心者を始め、多くのゴルファーはこのイメージで
グリップを動かしていると思います。
スインガーのようにロンジチューディナル・アクセラレーションを加えるイメージに合っている。ただし、ストレートラインに比べてグリップの移動距離が長いので、ハンドスピードを高める必要があります。

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・アングルドライン(ANGLED LINE DELIVERY PATH)
トップからいったん後方へ動き、そこから方向転換して目標へ抜けるライン。サーキュラーよりも角度がついた軌跡になります。
アクシス・ティルト(Axis Tilt)によるプレーンシフトによって起こる動き。フロートロードを使うと自然にこの軌跡になると思います。ホーガン先生はこのタイプ。

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※拡大してください

・トップアーク・ストレートライン(TOP ARC AND STRAIGHT LINE DELIVERY PATH)
ジャック・ニクラウスのように、グリップがトップで肩より高く上げるタイプのゴルファーに現れる動き。
いったんトップで円弧を描き、そこから直線的に振りおろすパターン。
スインガーのようにロンジチューディナル・アクセラレーションを加えるイメージに合っている。

・トップアーク・アングルドライン(TOP ARC AND ANGLED LINE)
トップで円弧を描いた後はアングルドラインと同じ。


■パワーパッケージ・アッセンブリーポイント(Power Package Assembly Points)
パワーパッケージとは、ほぼPA(パワーアキュムレータ)と同義です。パワーを発揮する要素のまとまりです。

パワーパッケージ・アッセンブリーポイントとは、パワーが最大にローディングされるタイミングが、バックスイングのどの地点なのかというパターンの定義。

・トップ(TOP ASSEMBLY POINT)
パワーが最大に溜まる瞬間が、バックスイングの最頂点に到達した地点。手がショルダーラインよりも上にくるパターン。(必ずしも最頂地点がバックスイングの最終地点とは限らないということで、後述のエンド・アッセンブリーポイントと区別していると解釈しています)

・サイド(SIDE ASSEMBLY POINT)
パワーが最大に溜まる瞬間が、バックスイングの途中、腕がまだ体の横にある地点。

・エンド(END ASSEMBLY POINT)
パワーが最大に溜まる瞬間が、バックスイングの末端に到達した地点。もしバックスイングの最後がちょうどトップ地点ならば、形式的にはトップ・アッセンブリーポイント同じになると思われます。

・ダウンストローク・トップ(DOWNSTROKE TOP ASSEMBLY POINT)
パワーが最大に溜まる瞬間が、ダウンスイングを開始した直後の地点。フロートロードを行ったケース。

・ダウンストローク・サイド(DOWNSTROKE SIDE ASSEMBLY POINT)
パワーが最大に溜まる瞬間が、ダウンスイングを開始して腕が体の横にきた地点。かなり深くフロートロードを行ったケース。セルジオ・ガルシアなど。


■パワーパッケージ・リリース(Power Package Release)
ローディングしたパワーをリリースする方法、タイミング。後述のトリガーとの組み合わせで考えます。

・フルスウィープ(FULL SWEEP RELEASE)
トップからリリースポイントまで徐々にリリースしてゆく方法

・スナップ(SNAP RELEASE)
意図的に限界ぎりぎりまでリリースを遅らせる方法。

・ランダム・スウィープ(RANDOM SWEEP RELEASE)
フルスウィープとスナップの中間。多分、極限ほど遅らせず徐々にリリースをしてゆく感じだと思います。

※スナップとランダムスウィープは、さらにオートマティック(Automatic)とノン・オートマティック(Non-Automatic)に分かれる。

オートマティックはエイミングポイントを狙ってダウンスイングを行っているうちに自動的に引き起こされるリリースのこと。ノン・オートマティックは最後まで自分の意思でリリースをすること。

・フリップ(FLIP RELEASE)
インパクト後に左手を甲側へ折るようにリリースする方法。飛距離を出しやすいとのことです。おそらく、スナップリリースとセットで自然発生的に起こるリリースではないかと解釈しています。
インパクトではFLW(フラット・レフトリスト)を維持するのが原則ですので、フリップリリースだけを単独で行うことはないのかと思います。

■トリガー(Trigger)
トリガーはPAをリリースする「きっかけ」となる動作のことで、どのタイプのリリースを行うかによって変わってきます。リリース方法との組み合わせが重要です。

・ハンド・スロー(THE HAND THROW)
トップから手の動きによってリリースを開始します。これはかなりハンドエデュケーション(Hand Education:手の動きが正しく身についていること)できていないとキャスティングなど悪い動きに繋がりやすいので注意が必要。
フルスウィープリリースに適しています。

・ライトアーム・スロー(THE RIGHT ARM THROW)
右腕を押す動きによってリリースを開始します。ヒッター向け。

・ショルダー・ターン・スロー(SHOULDER TURN THROW )
肩の回転によってリリースを開始します。具体的に言えば、左肩を動かすことによってPA#4のリリースを促します。スインガー向け。
肩の回転により、胸で左腕を発射するようにリリースします(PP#4にプレッシャーをかける)
手先を意識しないためオートマティックにリリースする場合に適している。

・デリバリー・パス・スロー(DELIVERY PATH THROW)
グリップがデリバリーパスの最下点に来た時にリリースを開始します。ヒッターもスインガーも使えます。

・リスト・スロー(WRIST THROW)
右手のひら(左手甲)が上を向いた状態を維持すること。デリバリー・パス・スローと合わせて行います。
この動きにより自然にリリースが発生します。
(※リストスローの方法については解釈にまったく自信がありませんが、おそらくスナップリリースをオートマティック行うための前動作と思われます)