よろしくお願いします。
※間違いのご指摘大歓迎です。
■スイングプレーンとプレーンシフト
ベン・ホーガンのガラスのプレーンは、シャフトが通る平面と誤解されているが、本来はバックスイング後半で左腕が通るべき面で、この面より左腕が上に行かないようにと定義されたものである。
したがって、バックスイング後半の局面のみでのイメージであって、スイング全般の、しかもシャフトの通り道という解釈はまったくの間違いであると言える。
最近のオンプレーンの概念はシャフトが通るシャフトプレーンと考えられているが、これもバックスイングの前半だけのものである。
スイング中にシャフトが通る面は1つではない。正確に言えば、クラブヘッド、クラブシャフトは3次元的に動くもので、その軌道は(前から見ても後ろから見ても)曲線になる。常に単一のまっすぐな平面上を動くわけではない。
(アイアン・バイロンのような機械は単一のプレーンで球を打ちますが、人間は体の構造上、効率的な打ち方ではありません。)
曲面では物差しとしては分かりにくいので、TGMでは便宜的にいくつかのプレーンに分けて定義しています。
1.ハンドプレーン(Hand Plane)
アドレス時のシャフトプレーン
2.ライトショルダープレーン(Right Shoulder Plane)
後方から見て、右肩とボールを結ぶ線によって表わされるプレーン
3.エルボープレーン(Elbow Plane)
後方から見て、ダウンスイング時に右ひじとボールを結ぶ線によって表わされるプレーン
※拡大してください。
プレーンシフト(Plane Shift)とは、テークバックからダウンスイングまでの地点でシャフトが通るプレーンが切り替わること。
某大学発のコンバインドプレーンとか、某レッスンプロのダブルプレーンも考え方としては同じようなことだと思います。
多くのゴルファーはシャフトが上の1→2→3の順に変化する。このように3つのプレーンに変化するのをトリプルプレーンシフトのスイングという。
このような切り返しでのプレーンシフトは、軸が傾くこと(Axis Tilt)により発生します。
中には1→2→1のように2種類しかプレーンシフトしないダブルプレーンシフトのゴルファーもいます。
アドレスを後方から見た際の、腕とクラブとのなす角度が大きくなれば、これら3つのプレーンの開きも大きくなります。
モー・ノーマンのように超ハンドアップに構えてハンドプレーンとエルボープレーンが一致するくらいになれば、3つのプレーンの開きもほぼ重なるくらいに近くなりますので、シングルプレーンシフト(限りなくゼロシフト)ということも可能になります。
(しかしPA#3もゼロになるので、正確かもしれませんがパワーは無くなり、良し悪しです)
プレーンに関してはこのように色々定義がありますが、結局のところ、ゴルファー本人が意識すべきことは、インパクト時に通るプレーン(インクラインドプレーン)に毎回キッチリとクラブをのせることです。
途中のプレーンがどうなるかは実際それほど重要ではないようです。
(トップで腕を高く上げたほうがタメが作りやすいなど、人それぞれの感覚にマッチしたやり方がいいようです)