★★★☆☆(星3)
<My Opinion>
著者は三井物産元駐中国総代表。ビジネス以外のことにも多く触れられており、著者の商社生活を回顧した、謂わば自伝のような本。さすがに1970年台から中国とビジネスをしているだけあって、今の在中駐在員では想像もできない苦労を味わっている。タイトルから想像するよりも実務には直結しない内容が多いが、中国における総合商社の歴史の一ページを見ることが出来る。内容がまとまりきっていない印象と、タイトルと内容のギャップが大きすぎることで、星3つ。
書評からは外れるが、計23年にわたる著者の海外駐在は素直に羨ましいと感じた。アメリカに計13年、中国語圏は台湾3年、北京4年、香港に3年居たとのこと。通商においても外交においても、これからの中国を理解する為にはアメリカを知る必要があると常々感じているが、遠藤氏は中国とアメリカに駐在することで肌感覚で両国を捉えることができたはずだ。
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