会計HACKS 小山 龍介/ 山田 真哉 | So-Hot-Books (So-Hotな読書記録)

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書評と読書感想文の中間の読書日記。最近は中国で仕事をしているので、中国関連本とビジネス関連本が主体。

私は○○HACKSシリーズのファンであり、かつ財務関連の仕事に従事しているということもあり出版直後に購入。この本のKeywordである「ハック家計簿」の現物は本の中で写真やイラストで紹介されているのでそれを見るのが一番良い。


<Memo>


●会計の魅力(山田真哉氏)

会計の一番の魅力は、原因と結果を同時に表示するという技術で、そこにみな、感動する。そのきらめきに魅せられて、この会計士という仕事を続けているようなものなんです。(P7)


●ハック家計簿の作成手順(P146~147)


従来の家計簿はP/Lベースだが、ハック家計簿はB/Sベース。P/LからB/Sへの思考の転換がハック家計簿のポイント。


①基本ルール(3つのルールとその効果)

 ・預金の残高ルール(1日のはじまりに財布の中に入っていた金額と終わりに残ったお金で支出を計算)

 ・おさつルール(千円単位でざっくり管理)

 ・気まぐれルール(「毎日」でなくとも良いと割り切ることが継続の秘訣。1週間あるいは1ヶ月単位で記入・計算)


②ハック家計簿の付け方

 ・資産を記入する。

 ・負債を記入する。

 ・純資産を計算する。(資産-負債=純資産)


③固定資産と負債の計算

 ・ローンの残高ルール

 ・固定資産の残存価値ゼロルール

 ・固定資産の買い替えルール


 ハック家計簿の前提になる日常的ハック:レシートと通帳でレコーディングすること!!


<My Opinion>

日本の会計基準は従来、収益費用アプローチに基づいた規定を定めていたが、近年国際会計基準との統合の観点から、資産負債アプローチへの移行が進んでいる。会計基準の大きな変革を個人のライフスタイルにも取り入れようとしている点で本書はテーマ設定が斬新であるし、時流を捉えていると感じた。「ハック家計簿は、資産を増やしていく楽しみを感じることを目指しています(P39)」という本書のメインポイントは名著「金持ち父さん貧乏父さん ロバート・キヨサキ」の中にある「一番大切なことは資産と負債の違いを知ることだ。その違いが分かったら、次は収入を生む資産を買うことだけに努力を集中する。これが金持ちになるための道を歩み始める最善の方法だ。(P115)」という話や、「お金が“いやでも貯まる”5つの「生活」習慣 トマス・J・スタンリー」の「収入の最大化を目指すよりも、収入を効率よく財産に変えることが重要である。(P33)」という話に通じている。本書を読んだ後は実行あるのみです。



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