いつも通りのハウツー本であると高を括り、必要な個所を数か所抜書きして読了するつもりであったが日々の仕事に是非とも取り入れるべき「習慣」が多数紹介されていた為、いくつかの記事に分けて紹介したい。
<Memo>
●人間の能力を決めるもの
・「素直に(人間を)学ぶ」習慣
・「やればできると考える」習慣
・「どんな仕事も前向きに捉える」習慣
「下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。そうしたらだれも君を下足番にしておかぬ。」
(阪急グループ創業者・小林一三氏の言葉)
<My Opinion>
小林氏の言葉にある通り、自分が気乗りしない仕事、貧乏クジを引かされたなと感じてしまう仕事であっても常にそこに対してクリエイティビティを加えて対応することが「仕事」なのだと思う。与えられた仕事を嫌々やるのは3流、淡々と処理するのは2流、自分なりの付加価値をつけて仕上げることできれば1流だと思う。
●時間・仕事を管理するための習慣
・「通勤電車での準備と反省」習慣
→朝の行きの電車では今日の仕事のイメトレを行い、帰りの電車では今日のうまくいった点や改善点等仕事の反省をする。
<My Opinion>
本も読みっぱなしでは役に立たないのと同様、仕事も「やりっ放し」では自分の糧とならない。日々の業務を振り返り、形式知化(書き留めるetc...)することで、成功も失敗も自分の中でパターン化させることで仕事がレベルアップしていく。私自身もエクセルに1日単位で日々の仕事の振り返りを記録している。仕事がうまくいった場合、どんな進め方をしたからうまくいったのか、誰のお陰でうまくいったのかということを必ず書き留めている。又、うまくいかなかった場合はさらに具体的に書くように心がけている。この記録を折にふれて見返したりすることで、仕事の成功確率を高めて、より高次の仕事ができるようになっていくのだと思う。
・「自分で仕事を見つける」習慣
→この習慣を続けるポイントは「上司への報告」である。これを怠ると上司に「勝手に仕事をして いる」と思われかねない。それを避ける為には与えられた仕事をやるとき以上に「報告頻度」を上げることだ。できれば毎日報告にいくといい。
<My Opinion>
自覚的なビジネスパーソンであれば「自分で仕事を見つける」などということは基本動作である。しかし、自分で見つけた仕事をきちんと上司に「報告」できてている人はそう多くはないのではなかろうか。私自身は任された仕事やプロジェクトの節目節目で上司にメールで報告を行っているが本書を読んで、もう少し報告の頻度を増やした方が上司にとっては安心なのだろうという感覚を持った。そもそも上司の立場に立って考えてみれば、部下から何も報告がなく一日が終わるということは不安である。何も報告がなければ、そのこと自体を報告すべきなのだ。
・朝イチメールは開かない習慣
・「一に面談、二に電話、仕方がないから三にメール」習慣
<My Opinion>
本書によればキャノン電子では同じフロア内でのメールは禁止、部長以上には出社してから2時間以内のメールの閲覧は禁止しているそうだ。会社ではメールによるコミュニケーションが過度に多くなっており、必要以上にメールによるやり取りが行われている。「打つ」という行為は「話す」行為よりも原理的に時間がかかるものであるから、記録としてやり取りを残したい等といったメールでのコミュニケーションが必須という状況以外は上記の習慣に習い、とにかく直接会って話しにいくべきだ。そのほうが、業務効率が向上する。
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