療育センターを利用するお子さんは、お子さんの発達に関して保護者の方からの発信であったり、または関係者からの紹介で、療育センターに繋がる事になります。
これは、
「薄々は予測していた」としても、
「寝耳に水」だとしても、
精神的にとてつもなく堪える、のが事実だと思います。
『療育』というものが
「お子さんにとって必要な事」と頭でわかっていても、なかなか受け止められない保護者の方々を、私も今まで数多くみてきました。
ただ、そんな場合。
ママパパが療育センターに行きたくないのならば、無理をしなくていいと、私は思います。
自分の気持ちに蓋をして、お子さんの事を第一に考えて…と。偽りの自分を作り上げて来所してまで、頑張らなくていいと、私は思います。
大人の手伝いが必要なお子さんたちにとっては、世界中でいちばんの自分の理解者であるママパパが、何よりも大切。生活、生きることの『要』です。
なので、そんなママパパが無理をし、いつもの笑顔がなくなってしまうのならば、ボクやワタシに辛く当たってしまうのならば…
その場合は療育センターに行くのはやめましょう。
そして…そんな時。
ママパパが心を許して話せる誰かが身近にいるのならば、一旦そこで落ち着きましょう。
ただ。ただもしも、ママパパに「支えになってくれる相手」が誰もいなかったら、もう1度だけ療育センターに来てください。そこは、頑張って、来てください。お子さんと一緒でもいいですし、もしくはお子さんを連れての来所じゃないほうが良いのであれば、お子さんを託児所や誰かに預けて…でも。
療育センターには、「通う」「通わない」という選択肢の他に、『頭の整理が出来ていなくても、なんでも良いので話せる』という選択肢がある事を、忘れないでください。
療育センターは様々な分野の専門家がいますので、その時その時のママパパにぴったりの職員がいます。ワーカーやメンタルヘルスの担当職員など、様々です。
もしくは、お子さんに関するお話しであれば、私たち保育士や児童指導員が、その道のプロになります。どんな事でもお聴きしますし、その時のママパパに合わせたアドバイスをさせていただきます。
そして、もしもママパパが
『なんだか話しを聴いてもらったら、気持ちが前向きになった』とか、
『この人たちを信じて、我が子を育てて行ってみようかな』となった時には、その日から、私たちと一緒に歩いて行きましょう。
療育センターは、ママパパにとって、きっと叩きたくないドアだと思います。
ただ、叩きたくない時や、叩くことが難しい場合には、私たち療育センターのスタッフが、ドアを開けるようにしますね。
あっ、もしも、それもちょっと難しい場合には、裏口のドアも開けますね笑。それもちょっと…という時には、その時に最適なプロを見繕って…ママパパの元に送りますね笑。