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「今日は転校生を紹介する。神崎遥斗(カンザキハルト)くんだ。」
「はじめまして。これからよろしくお願いします。」
(超かっこいいじゃん!)
(かっこいいよか、かわいいでしょ!?)
(あたし狙っちゃおうかなーっ)
なんて声があちこちから聞こえてくる。
確かに、こいつは男の俺から見てもかなりかっこいい。
「好きな食べ物とかあるのー?」
「好きな食べ物はー、キャラメルといちごかな。」
…いや、かわいい。
童顔で黒目がち、こんなこと言ったら失礼だが、
クラスの女たちよりははるかにかわいい顔をしている。
「神崎はあの空いてる黒瀬の隣の席に座ってくれ。」
「はい。」
「黒瀬クン、よろしくね。」
「あぁ。」
俺は全く知らなかったんだ。
こいつが転校してきた理由も、祐介との関係も。
