留寿都村立三ノ原小学校 | Johnnyのブログ 「Welcome to the Moomin village」

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自由に気ままに
歩いて旅をしたい…

多くの事は望まない…

小さな幸せを感じていれば
それでいい…

2015年夏と秋の間に洞爺湖に行った。
札幌方面に戻る、その帰り道にその廃校を訪ねた……

北海道虻田郡留寿都村三ノ原276番地1

その学校の住所である。

「留寿都」と書いても馴染みはないが「ルスツ」と書くとお分かりいただけそうである。
「ルスツリゾート」が有名な地だから。

そんな村の片隅に……

現役の学校にしか見えない、その建物が忽然と現れた。

洞爺湖と羊蹄山に囲まれた大自然である。

ただ平日だっていうのに誰もいやしない。
人の気配もない……


……もう、なにもかにも……
……遠い遠い昔のこと……

明治32年 簡易教育場として開校。
昭和22年 三ノ原小学校に改称する。
      中学校が併置される。
昭和46年  現校舎が完成する。
昭和51年  中学校が閉校する。
平成11年  開校100年を迎える。

今、この学校が現役だとしたら開校117年になるはず……

これは開校100年の記念碑……

歴史が深く刻まれている……

この校舎は築44年になるが、鉄筋コンクリート造りのせいか、そんなに古くは見えない。

廃校の体育館はいつだって、特に寂しく見える……
耳を澄ませば子供たちの歓声が聞こえてくるからだ……

グラウンドには野球のバックネットがあった。

過疎の村で果たして9人揃ったかな……

小学生の僕は野球部だった。
それから時を費やして甲子園を目指す高校球児となっていく……
今はあの狭いグラウンドで必死に覚えた、野球少年の頃を思い出すだけ……

ホームベースだけ残っていた……

キャッチャーの様にしゃがんでみると、無性に「郷愁」が込み上げてきて……
          込み上げてきて……




日本の片隅でまた一つの学校が消えていった……

平成21年3月
留寿都村立三ノ原小学校廃校