箱根・大涌谷へプチ旅行

本当は神山登山したかったー。

 

まぁ、今日はお天気もほどほど良いので、ぶら~り乗り物登山です。

着いたのはJR国府津駅。

え?また御殿場線で山北とか?あ、ユーシンブルーでしょって??

いえいえ、たまたま電車が国府津止まりだっただけですねん。

海の見える駅として、この先の根府川駅が有名ですが、ここ、国府津駅もなかなかです。(連絡橋からも見えるほど海が近い)

プラットフォームのフェンス越しに、海がよく見えます。

国道と西湘バイパスを挟んで、駅からすぐが波打ち際なんですね。

(うっすらと遠く大島が見える)

小田原駅到着。

大涌谷きっぷなるものを購入して。

この切符は、小田原駅から小田急登山線、箱根登山鉄道、ケーブルカー、ロープウエイで大涌谷まで行ける便利ものです。もちろん途中下車、乗り降り自由です。

このルート、全部小田急さんが経営してるからなんでしょうね。

 

ちなみに、数年前まで箱根登山鉄道の「トコトコきっぷ」というものがありました。

これは小田原駅から箱根登山鉄道とケーブルカーで「早雲山駅」まで行けるというものがありましたが、早雲山駅にはな~んにもないんです。バスに乗り換えてどこかに行くぐらい・・・。まぁ早雲山駅までの途中の施設などに寄る場合はそれなりに便利だったかもしれませんが。登山鉄道電車を撮ったり、温泉に寄ったりするのにはすごく便利でした。

小田原駅の小田急登山線は分かりづらいホームの先端側なので初見の人はみんな迷っています。はい。もちろん自分もむかーしですが(笑)

駅からは「小田原城」が見えます。

お城好きな人にはたまらないでしょうね。

で、箱根湯本で「箱根登山鉄道」に乗り換えます。

なんでしょうね。こういうヘッドマークも珍しい。

箱根湯本駅を出てすぐに、急こう配ですね。いきなり80パーミールですから。

ちなみに、あとで後ろに写ってる「かっぱ天国」でお湯をいただきました(笑)

ああ・・・本当はこっちの窓の開くモハの方に乗りたかったなぁ・・・。

絶滅危惧種ですもん。

よく見ると強羅駅って有人改札なので、昭和では当たり前の駅員ボックスがあるんですね。ある意味貴重かも・・・。

箱根登山鉄道に乗ることおよそ50分。強羅駅到着。

すぐ横のケーブルカー乗り場へGo!

途中に駅が何個かあるケーブルカーです。

ケーブルカーとロープウエイの乗り換え駅、早雲山駅。

そう言えば、直近来たのが2019年で、その時、改装中だったのですが、随分きれいになったんですね。

↑ここのロープウエイに乗るの初めてかもしれん。

というのも、それまで箱根に来るときは、いつもバイクか車だったですからねぇ。

湘南の市街地がうっすらと見えます。

秋や冬の空気の澄んだ日なら東京湾、三浦半島、房総半島まで見えるでしょうね。

高所恐怖症の人にはわからないかもしれませんが、なかなか良い風景です。

2本ロープなので揺れにくいのですが、谷を渡る風がビュービュー鳴いてましたっけ。

↑富士山と箱根外輪山がよく見えます。

ロープウエイ・カーゴの窓越しなので、ゴーストっぽく影が写っていますのでご了承のほど。

大涌谷駅到着。

大涌谷名物、黒卵のモニュメント。←因みにあちこちにあります。

後ろに富士山が少し見える。

午前中まで富士山が見えていましたので、こんな写真が撮れました。

やっぱり山は午前中が景色いいんですね。

Oh!Mt.Fuji. !!

ロープウエイ乗り場を降りて隣にあるのがくろたまご館。

何があるのかって言うと、ちっちゃなミュージアムと、軽食堂、お土産店。

もちろんくろたまご買いました。

温泉に漬けてゆで上げると黒くなるのは、卵の殻の炭酸カルシウムと、硫黄ガスの化学反応で酸化鉄になるからだそうです。

同じ条件の他の温泉地でやったら黒くなるのかしらん。

でも他のところの温泉卵って、黒くないよね。

横の入り口にはキティちゃんの黒卵も。

ここ大涌谷では神山、冠が岳(写真)のある頭頂部山域が仙石原方向と、早川方向に崩れているのが分かりますねぇ。仙石原方向に流れた土砂が早川をせき止め芦ノ湖を作って、早川方向崩れが箱根の源泉を作っているんですね。(また地学の授業かいな。)

もとい。来ている観光客はけっこうヨーロッパ諸国からの方たちが多かったですね。

「ニィハオ」よりも「オオ、ボルケーノ!」でしたから。

う~ん、大涌谷。何年(いや、何十年)ぶりだべか。

聞くところによると、この大涌谷を流れる臭気が新型コロナウイルスに効く、とかなんとか・・・。でも硫化水素ガスって、人体(生物)に危険なのではなかったかしらん。詳しいことは各自調べてね。

↑遠く天城山、芦ノ湖も見えました。

蛇足ですが、点線で本来の山の姿を描いてみました。

3200年前ごろに噴火して今のような姿になったようです。

手前の外輪山も山並みが崩れているのがよくわかります。

この時代、伊豆箱根は噴火山だらけだったのでしょうね。

100万年前ごろに伊豆半島(昔は島)が太平洋プレートに乗ってやって来て、地殻が本州の下に潜り込むときに大陸プレートとの摩擦で火山、温泉が湧くという。

はい、また地学の授業でした。

↑大涌谷の噴煙。

むかーし、写真の右手の小屋(ここで黒卵茹でている温泉が湧いています)まで行けたんですね。

2015年に水蒸気噴火が起きたとき以来、遊歩道が通行止めになってしまっているようです。もちろん遊歩道だけではなく、登山道もだとか。ものすごく残念。

下写真の温泉地蔵のある先が、通行止めになっていました・・・。

え~、駄目なの?でも現在は火山レベル1なんでしょう?

だって~反対側の駒ヶ岳神社からは行けちゃうのではないでしょうか~。

と、おもちゃ屋でひっくり返って我儘を言ってる子と”気持ちは同じ”でした。(笑)

↑むか~し、ここにこのようなものがなかったゆる~い時代(いつなんだよ)。

この先へ続く遊歩道横を温泉が流れていて、よくそこで勝手に足湯したものです。

もちろん上流(源泉)に近づくにつれ、熱くなっていくんです。(当たり前ですね)

ので、適当な温度の場所みつけて。(笑)

冬場だと結構源泉に近いところで、とかね。

 

余談です。

そんなことしてた若い日。夜、卵持って行って源泉に入れれば(手製黒卵出来て)いいんじゃない?と思ったけれど、源泉はボコボコ沸き立ってて間違って落ちたら危ないからと止めたんですね。でも、世の中、どこかにダーウィン賞ノミネート者がいるもので、数日後、大学生が夜中にその源泉に落ちて全身火傷になったというニュースが新聞に載っていました・・・。考える事は同じでも、実行するかどうかで大きく違うんですねぇ。その大学生がその後、無事に回復したかどうかは分かりませんが、バブル時代のことなので存命であれば60歳代だと思います。

ので、「出来るかどうか」ではなく「するべきかどうか」を考えてよい子は生きましょうね。

長生きするなら、ここでお参りしておいてね・・・。

黒卵は一個食べると7年(だったような)長生きするとのこと。

10個食べて70年!とか言わないようにね(笑)

↑大昔、大涌谷から神山に登山したときの写真。なかなかデンジャラスなことをやっていたんですねぇ。硫化水素だらけであちこちシューシュー蒸気が上がっていて、ボンと噴火したら終わっちゃうような登山道を歩いてました(笑)

ロープウエイのむこう、とおく外輪山の明神ヶ岳へ続く稜線登山道が見えます。

この稜線も何度登ったでしょうか。ちなみに、この稜線登山道には一切水場がないので夏の登山では十分水の用意をされたし。もちろん明神ケ岳ルートには小屋もトイレも何もないです。

ロープウエイで出発するときの、この光景。なんだかいいんです。

空母から発艦するみたいで。

さ。 

温泉入って帰りましょう。

 

追記

強羅駅前にはバスがターンする余地がないので、ここでバスがターンする大型の回転台があります。よく立体駐車場にある乗用車用のバス版ですかね。

お客さん乗せたまま、くるっと回って出ていきます。

 

今日もよい一日でありますように!!!