御殿場線に電車に揺られて山北駅にあるSLに会いに行ってきました。
ちなみに御殿場線には、何故か一度も乗ったことがなかったんですね。
なので小田急の新松田、松田駅乗り換えでもよかったのですが、始点(終点)から乗りたかったので(子供みたい)・・・国府津に出ました(笑)。
ちなみに御殿場線は”JR東日本線”ではありません。
ですが、東海道線国府津駅ホームの隣番線に止まっていることが多いので、切符買わずに乗ってしまえるので、そうすると面倒なことに・・・。
もちろん🍉・・・いえSuicaは使えません。休日は国府津駅ホーム上(御殿場線車両の止まっている側)で臨時改札していることもありますが、車内での検札はほぼないので電子券ではなく”通しの切符”をJR東日本の自動券売機であらかじめ買っておくといいかもです。
車内は、先日の久留里線のディーゼル車のような作りこみですね。
ただ、御殿場線は全線電化していますので、電車です(笑)。
ドアボタンはJR東日本で見かける上下ボタン式ではなく、左右タイプなんですね。
御殿場線は国府津駅を出てすぐに、しばらく富士山を見ながら走ってくれるのがうれしいです。東海道線の線路を左に見て大きくカーブして山に向かっていきます。
車窓にはずーっと富士山が。ちょっとお得な気分ですね。
路線は単線ですが、駅ではほとんど複線になっています。
初夏の風の中、心地よい速さで走ってくれるのもいいですね!
富士山の雪は結構解け始めてまだらになっています。
もうこの景色だけで、先日の奥房総との違いが出てしまっていますねぇ・・・。
富士山が箱根の外輪山に隠れた東山北駅あたりの空にはパラセールで気持ちよさそうに飛んでいる人がいました。
そして、山北駅到着・・・。
丹那トンネルが開通するまで、この御殿場線が東海道本線だったとおもえないほど、ローカル感があるのも、何か不思議な感じです。
ほのぼのとした、あの”昭和”の風景。
そしてそのローカル感をあとで、体感することに・・・。
駅の名板もオレンジ色で、東日本のグリーンと”違う”感もよいです。
そのうえ、跨線橋のあるこういう駅舎はたまらなく好きです。
昔、この山北駅が峠超えの一大車両基地として、東海道本線の旅客列車を曳く機関車がたくさんいた時の名残なんですね。
駅を出て、とりあえずSL広場に向かいましたので、駅前の雰囲気には、この時はまだ気づいていません・・・。ずっと町を守ってきたのでしょうか。観音堂が駅近にありました。
SL広場へ向かう道を通りにいらした方に尋ねたら、丁寧に教えてくださいました。
ありがとうございます。
その道端には春の花が沢山。
桜のシーズンに有名な風景は、この線路を渡る橋から見た景色なんですね。
周りは確かに桜の木がいっぱいありました。が、もうこの時期ですから葉桜です。
今は4本だけですが、たくさんの引き込み線のあとがうかがえる風景です。
と、跨線橋の上にいたら上りの電車がやってきました。
電車を見送って、トコトコとSL広場に向かいます。
道の横には用水路がきれいな水を流しています。
こんな用水路はちょっと地方へ行けば珍しくもないでしょうけれど、一応首都圏ですから、こういう風景が残っているのはうれしいです。
最近は大体、暗渠にしちゃいますからね。
そして、そして。SL広場につきました。駅から2~3分にしては遠い・・・。
後でわかったのですが、駅から大回りしていたのですね。
このSLはD52型でD51より罐が大きい!
なので威圧感があります。
そのうえ、動くんです。といっても石炭火力で蒸気作るのではなく、その蒸気の代わりにテンダー車の上に載っているコンプレッサーからの空気圧でちゃんと走るんですよ。
SLはテンダー車が好きなもので・・・。
タンク車はなぜか小海線の”高原のポニー”と呼ばれるような可愛い高原列車のイメージがついちゃってるんです。
ふつうD型は4輪で速度よりもパワーを求める貨物用に使われることが多かったようですが、罐をD51より一回り大きいものにして、パワーと速度を求めたんでしょうかね。C62とかを使えない登坂とカーブの多い峠道だったからかもしれませんね。
D52の近くは、あのSLのオイルのにおいがしてとても綺麗に(動態)保存されていました。
なんだか、ちゃんと御殿場線を走らせてあげたいと思うのは自分だけでしょうか。
コンプレッサータイプですから営業運転は難しいでしょうけれど、これで旅客曳いて走ったら、みんな乗りに来るのではないでしょうか。何といっても、この景色(富士山が見える)と山越え、そして東海道線につながっているので都心からアクセス楽ですもん。※あとで観光所の職員さんに聞いたら、みんなそう言うの!ですって。
で、今日はもちろんSLの運転はないので、あとはのんびり町歩きして・・・。
と思ったら。
ん?
隣にある健康福祉センターに”お風呂”の看板が!!!
「さくらの湯」とな。
もちろん、行きましたよ。
お値段も普通の銭湯だもの。
カメラ以外何にも持っていかなかったので、タオルだけ買って。
先日の奥房総も温泉旅館があるって聞いていたので行こうかと思っていたのに、あのダイヤ(運行ダイヤね)では無理じゃん!と諦めて帰ったくらいですからね。
SL広場で「いま開館しました~」と放送を聞いたばかりだったからか空いていました。だいたい、駅横にお風呂があるなんて、湯本の「かっぱ天国」ぐらいしか知らんかったもん。
鉄道一人旅~って、こういう嬉しいことがあるのでいいですねぇ。
で、一風呂いただきまして、また街を散策することにしました。
電車はこの間も何本も来てましたので、意外と便利なんですね。
この日、見る電車は全部2両。
しかし、2両はお客さんでいっぱい。
地方路線と言われていながら、なかなかいい感じかもしれませんね。
上り、下りと3~4本見送ってるような・・・。
温泉のある健康福祉センターからすぐ横の跨線橋を渡ると、来た時の改札側駅前に出ました。これで、SL広場へ大回りしたことに気が付きました。まぁ、でも、あの跨線橋からの風景見られてよかったです。
そして、この風景。
なんとなくレトロ風なバスが止まっているロータリーと高層ビルのない駅前。
昭和へタイムスリップしたか、はたまたそういう映画セットの中に入ったようなほっこりした雰囲気がたまりません。
こういう町が残っていてくれるのってすごくうれしいです。
駅前のストリート。商店も昔からやっていると思われる個人商店が残っていました。
スーパーやデパートに行き慣れてしまって久しいですが、
蔵のあるお宅は、おそらくその昔は旅籠とかだったのでしょうか。なにか歴史を感じさせてくれますね。
小腹が空いてしまい、お肉屋さんでコロッケを買ってしまいました。
子供のころ、普通にこうしてコロッケ食べながら遊んだものです。
5月の初夏の風に鯉のぼりが泳いでいました。
今日日、こじゃれた〇〇ニュータウンなんて住宅街では鯉のぼりなんてあげられませんものね。
駅前に戻ってきました。小さいけれど生活感のある町です。
駅前の美容室さんが、とにかく昭和なんです。
いえ、もしかしたら大正からある建物?かしらん。
お隣の建物も、お二階の作りが・・・。
駅舎と観光案内所も雰囲気にすごく合っています。
この町は車で来るよりも、やはり歩いて見て回ったほうが味わいがあっていいと思います。
明治時代に開業した駅ですので、令和、平成、昭和、大正、明治・・・すごいね。
お店のシャッターにはおしゃれな絵が描いてありました。
さてさて。ここ御殿場線はJR東海だと書きました。Suicaも使えまないので、どこかで清算しないと面倒だとも。
ですが、山北駅では御殿場線内はもちろん、東海道線の主要な駅までの通しの切符が買えます。(細長い特急券みたいなやつです)
運賃表に書いてない途中駅で降りる場合は、直近まで買って、あとは降りる駅で清算してもらえますので大丈夫です。
今日は、SL見に行くのが目的で、あまり調べなかったので、食堂やカフェもあったりしたのをスルーしてしまいました。
さて、帰りの電車が来ました。
御殿場線は電車のダイヤがよいので電車の風景を見るのもよいですし、行った電車ですぐに帰ってこないと電車来ない!とかないのでよいプチ旅できました。
もしD52が営業運転したら、月一ぐらい乗るんだけどなぁ(笑)
そんなこと思う今日この頃・・・。
富士山は帰りもずっと見えていました。
そういや左下の金時山から右手にかけての外輪山は、むかし何度も登りましたっけ。
電車遅れたので、途中、下田からの特急電車を見ることができました。
山北観光案内所にある周辺地図や、町内周回バス路線図。
D52のバッジ。買ったらポストカードも付けてくれました。
今日も最後までご覧いただきありがとうございます。
よいG・Wでありますように!!