大昔の北海道ツーリングと廃線
34年前のちょうどこのとき。
鉄の馬を駆って北の大地を駈けておりました。
町から町にエンジン音響かせて走るのでミツバチ族と呼ばれておりましたね。
当時、バイクブーム全盛で、北海道を走らないとライダーじゃない!みたいな意気込みがあった時代です。「ライダーよ。北を走れ!」なんて言ってね。
貧乏ツーリングライダー向けに、廃バスや貨車、客車改造したライダーズハウスなんてものも出来たりして。
↑バイク小説もたくさん出てましたね。読んではツーリングに思いをはせたことも・・・(笑)
近海郵船フェリーが当時、東京の13号地から「さろま」と「まりも」という船が釧路まで出ていて(今は釧路までの航路は無い)、深夜に出港するんですね。
その後ろに伊豆七島行きの小笠原丸が東京湾の出口までついてきて・・・。
出港から到着まで3日かかるんです(笑)
山田洋二監督の高倉健主演「幸せの黄色いハンカチ」の冒頭に釧路港に「まりも」がつくシーンが写ってます。
↑もう、もらうことのできないコースター
写真は、当時のフィルムからデジタル化したものがあるので退色により発色が悪いですがご了承ください。
フェリーの中のバイク置き場にて(釧路に着いてみんな、出発準備中!)
釧路~標茶の釧網本線にて。ここは2021年現在も廃線になってません。
↑小説で「地球がまるく見える丘」があると聞いて、一路、中標津の開陽台へ。
↑ローラースケートで旅する若者1名。つわものです。
↑ジェットコースターのような道路。
写真左はちなみ空に向かっていくように見えますが、これ、下り道路です。
右写真は開陽台への登り道。
根室に向かう途中。放牧中の牛さんいっぱいですね。右端の牛はずっとこっちを見てました。
霧で根室灯台は霧笛鳴らしておりました。
↑根室のうえ。野付半島にて。
↑牛さんの横断や、大きな農作作業車が出てくるので注意です。
国道334.知床横断道路の羅臼越え。
知床五湖へ。
摩周湖。
いつもは霧がかかってなかなかカムイヌプリや中島は見えないそうですが、よく晴れていました。
↑夕方、キャンプ場までの距離を急ぐ。
↑牧草ロールが北海道らしいですね。バイクに納沙布の旗とかいっぱい刺して走ってました。
ちなみに、写真に写っている納沙布の旗、まだ健在です(笑)。ほかの旗は残念ながら走行中の風でほとんど原型をなさなくなる惨状で後日処分してしまいました。
↑大雪から糠平への国道273。夏とはいえ北海道の17時はかなり不味い状況。
当時はまだ舗装とダートが混在する酷道に陽が落ち始め~(笑)
時速80キロで走行中にいきなり舗装が切れますから。
↑然別湖の朝。
↑三国峠展望台すぎると・・・旭川121キロ。遠い・・・。
でも北海道の人は1時間ちょっとで着くからって言うんです。時速100キロ出せば・・・。
道路の左右の紅白棒は豪雪地帯に見る、路側票ですね。
然別からわざわざ士幌線幌加驛跡までもどってみました。
↑当分の間ここは列車が通りません・・・というのが寂しいです。
幌加驛・・・。驛舎がまだ残っていました。もちろん現在は無いようです。
この年の3月に廃駅になったばかりですからね。
当時デジタルカメラだったら、もっと撮っておきたいシーンがたくさんありました。
硬券切符の出札器も券入りでまだ置いてありましたもの。
士幌線の線路はまだこのときはずーっと残っていました。
音更川に掛かるコンクリート橋梁。
今も遺構として少しは残っているようです。
↑ものすごく残念なのが、このとき良く見えていたタウシュベツ橋梁の写真撮らずにいたことですね~。同じ糠平湖の士幌線跡と糠平ダムへの道路写真撮ってただけでした。
↑糠平驛構内にて。
廃線になったばかりで、まだ3線が残っている風景。これ、貴重かな?
糠平驛全景。当時、驛舎も、奥の車庫にも普通に入れました・・・。
↑一度してみたかった、駅にバイクの風景。
帰りの釧路までの途中。こういう標識は道内あちこちにあるのですが、それまで撮っておくのを忘れてたので記念に。
この年は、北海道も暑くてTシャツだけで充分でした。
釧路港へ向かう途中。牧草ロールの向こうに赤い屋根のお家が・・・。
(お家というより作業小屋ですけどいい雰囲気です)
↑フェリーの中ではたいしてすることがありません。
もちろん、ゲームセンターも、食堂も、レストランも映画館もお風呂もあります(ました)。
でもみんな東京までの帰りの3日間、甲板で日向ぼっこしてましたねぇ。(笑)
写真は近海郵船フェリー「まりも」と「さろま」がすれ違うところ。
乗ってたのが「まりも」なのでむこうが「さろま」です。
最初に載せた本とバイク写真のバイクは、実は時計なんです。
Kawasakiのバイクというのが気に入ってます。
34年という月日は長いようで短い!
このツーリングも、ついこの前のような感じです。
※近海郵船フェリー
RORO定期船サービス|近海郵船株式会社 (kyk.co.jp)
※開陽台
開陽台|地球が丸く見える場所の名にふさわしい絶景スポット! (hokkaido-labo.com)
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