今まで何度か写真撮影に行こうかと思っていた箱根登山鉄道の”例の鉄橋”。
行こうかと思うたびに、お天気が悪くなったり、都合がつかなかったり・・・。
思い切りをつけないと人間って行かないものなのね~。
(↑途中で降りた入生田[イリウダ]駅。登山鉄道の車庫があるところです。近くに神奈川県立 生命の星・地球博物館があってそこも面白いですよ。鳥瞰図ならぬ宇宙から見た関東地方が写っている宇宙瞰図写真も売ってます。山の名前いっぱい書いてありますよ)
よくみると車庫に古いモハが置いてありますね。あれ、今日は走ってくれないのかなぁ。
↑ここは日本で3か所ぐらいしかない三線軌条のある路線です。三線軌条と言うのはレールが3本ある路線ですね。(地下鉄の電気供給用とは違いますよ~。丸ノ内線、銀座線=トンネルが小さいのでパンタグラフ付けられないため)
小田急線基準の線路幅と、登山鉄道の線路幅が違うためなのですが、箱根湯本から入生田の車庫まで行く線路幅の広い登山鉄道車両が走るためこうなっています。(むかしはもっと先の小田原まで走っていた頃もあって、小田原発強羅行きに乗った記憶があるんだけれど。いちいち箱根湯本~小田原専用電車に乗るの面倒くさいなぁ。小田急の普通電車で来た人はロマンスカーは乗り入れてるのだから、そのまま箱根湯本まで乗り入れてくれんかい!と思ってるでしょうし、JRで来た人は昔みたくここまで登山鉄道走らせんかい!と・・・笑)
↑そんなこんなを思い出しながら、次の電車を待つ間に車庫から箱根登山鉄道の電車が出てきました。
もちろん回送あつかいですね。今日だけ特別にここから乗せてくれないかなぁ~。笑
↑ほら、さっきの小田急と違って、外側線路使ってるでしょ?まぁ、広くなくちゃ箱根の山は登れませんしね。
で、そんなこんなで、湯本まで行って、混んでる登山鉄道に乗ること一駅。笑
↑箱根登山鉄道唯一の無人駅、塔ノ沢駅。トンネルとトンネルの間にある小さな駅です。
ここで降りたのは自分と、親子連れの3人だけ。(この親子連れも結局、出山橋梁までついてきました。鉄チャン親子かな。)
もったいないなぁ。こんな秘境駅に降りないなんて。
↑トンネルの入り口が横幅広いのは、このトンネル入り口に上下線電車をすれ違わせるための切り替えポイントがあるからです。
2両で走ってた時代は駅にポイント置けたのが、輸送力アップで3両編成が多くなり、ホームを延長したりしたせいでトンネル内にポイント置かなくちゃいけなくなり、国道から駅までは歩道しかないので重機も入れず、なんでも、その工事は大変だったようです。
ちなみに、この駅から塔之峰、あじさい寺の阿弥陀寺ハイキングにも行けるようですよ。
↑有人駅っぽい作りなのですが、あるのはトイレのみ。
鉄橋へ行く時は閉まっていましたが、昼ごろに戻ってきたら、駅前に小さなお店(お土産店)がやっていました。
あ、お店の写真撮るの忘れた・・・。汗
↑上り(箱根湯本行き)ホーム上にある深沢銭洗弁天。
このまえ鎌倉の銭洗弁財天さんに行ったばかりですから、さらに金運アップ!!・・・するかなぁ。
↑さあさあ、銭コば、洗うべ。
お札は洗っちゃいけません。あとで困りますから。(有人のお店で使って嫌な顔されたり、断られなければいいですけどね。完全に乾くまで自販機では確実に使えなくなりますし~。それまでお財布に入れておくと、ぐちゃべちゃになるか、くっついて破れるか~~です)
↑トンネル内にあるポイントにかかる登山鉄道車両。こんな風景があるのもここだけ。
↑まるで信号所と同じくらいの秘境駅です。上り電車と下り電車がここですれ違います。
もちろん、この先の駅でもすれ違うところはあります。
↑ミラーに映る2台の車両。3両だと駅いっぱいに止まるので正前から撮れないもの。
↑撮影の順番は前後してますが、トンネルを下る風景もいいですね。にしてもすごい坂道・・・。
↑昔はこの辺もものすごく栄えたようです。ちなみに、この看板の前に小さなお土産屋さんがあります。駅の唯一のお店です。
そしてうっそうとした森の中へ入る感じで道なりに下っていくと・・・。
↑国道沿いの旅館の屋根なんか見えてきて、いかにも温泉街の箱根という雰囲気が出てきます。道は人家の前を裏路地のような変ふうに歩いていくので、これが駅前通りか!?と思いますよ。そういう意味でもものすごく秘境かも。
↑国道に出て右に(坂を登っていく感じ)歩きます。ちなみに、国道に出たところをちゃんと覚えておかないと戻るときに通り過ぎちゃうくらい「←塔ノ沢駅こっち」みたいな看板も何もない小さな階段です。いえ、あったかもしれませんが気がつかないくらいですw。
↑この道路、箱根駅伝で有名な国道1号ですね。でも、ご覧の通り、歩道もガードレールも無いので気をつけましょう。
こうやってバスなんかきたら怖いです。
して、意外と汗かくこの坂道。駅伝の往路のハイライトですものね。
↑歩くこと15分ぐらいで、出山というバス停に着きます。ここが目的地。
ということは、バスで来れば箱根の坂を登らなくても済みます・・・笑。
バス停右手に早川を渡るつり橋があり、ここから出山橋梁という150年の歴史ある鉄橋を登山鉄道の車両が渡っていくのを見ることが出来ます。行くと、すでに先客さんが2名ほど三脚構えてました。
↑意外とコワイです。下を見るとお尻がむずむずしてきます。そのかわりいい風が吹き渡っていきます。
ちなみにこのつり橋は金乃竹 塔ノ澤旅館さんへ続く橋なので、本当は私有地の一部みたいです。「入口にそれらしき事が書かれた看板がありました~」と、現地で(写真奥に写っています)御一緒になった方が、気がついて教えてくださいました。
送迎用のマイクロバスが何台も往来しているけど怒られないのは、黙認されている部分もあるからのようで、それを理解してこちらは迷惑のかかる行為(通行の邪魔にならない三脚の立て方、汚さない、騒がない…等など)をしない様にしなくちゃいけませんね。
もちろん国道横の橋のたもとはバス停と旅館の入り口なので、現場へ車で来たりしてはいけません。それこそ警察沙汰になりますので。
みんな歩いてきてますよ。
旅館も安ければ泊ってもいいかなぁ~と思ったら、あらら。レンズが1本買えちゃうようなお値段で・・・それを言ったらみなさん笑ってました~。そのうち橋に入る協力金とか入場料や撮影料金取られるようになったりして~なんて、話で大盛り上がり。
いえ、心無い人のせいでそうならない様にしてくださいね。
↑動画用の三脚立ててる間に来ちゃったりして、アングルも考えずにあわてて撮ってみた・・・。
↑振り向くと、山の中腹には出山の信号所があり、登山鉄道はここで上下線をすれ違わせると同時に、スイッチバックしていきます。
運転手さんと車掌さんが入れ替わる姿が見ることが出来ます。降りてくる電車はここからくるので分かりますが、登って来る電車は耳を澄ませておかないと急に来ます。笑
↑アングルを上にすると目の前の鉄橋からすでに、あんな所まで上がっているのが分かります。
↑これも縦位置撮影か横位置かで迷ってる最中(笑)でとりあえず撮ってみたもの。
広角のゆがみで橋が弧を描いたようになっちゃった・・・。(いいレンズだと補正機能があるのですが自分の高倍率ズームにはありません・・・泣)
↑この橋は大正6年(1917年)完成。 平成11年登録有形文化財に認定されました。
↑横位置上撮り。これだと橋の高さが分からないけれど、まぁ青空の色もいいもんでしょ。自画自賛。
↑そのうち白鷺なんか飛んできちゃって、そのまま居てくれたら絵になると思っていたのですが、電車来た音に飛んで行っちゃいました。
↑初夏の青い緑がいいですねぇ。通過する電車は少し遅く走ってくれたり、速かったり・・・。
※運転手さんや、その時の運行状況で違ってたようです。乗客もゆっくり見たいのに、一瞬だった・・・なんてね。こっちもゆっくり走ってくれると
助かりましたもの。
↑にしても、電車混みすぎっ!通勤電車かい!!(窓の向こうが抜けて景色見えないくらいだもの)
↑登山鉄道の出山信号所からさっきまで居た撮影ポイント。(登山電車内より撮影)
今度はこっちが写されてるのかなぁ?
で、今度はさっき書いたように塔ノ沢に戻って登山鉄道にのって途中のいいポイントでも見つけて撮ろうかと思ったのですが・・・。すごい混みようで、塔ノ沢で乗るのがやっとなほど。
これでは、途中下車してのんびり撮影したり温泉入ったりしたら、帰りの電車に乗れなくなる恐れが出て来そうな気がして、結局終点、強羅まで行って、湯本へUターンしてしまいました。うんざりして疲れてしもうた。
ああ、太閤の湯に行きたかったのに・・・。
↑え?もちろん、そのままおとなしく帰りませんよ。
箱根に来たら温泉でしょ。ひとっ風呂浴びねば。
湯本駅前の足湯もある「かっぱ天国」。駅前に日帰り温泉があるなんて~。駅出て、箱根登山鉄道のガードくぐるとよくわかる標識もあるのですぐに分かるのもいいです。写真の登山鉄道右手に坂を上がって行くとすぐ着きますから。
↑右手木陰の茶色い建物は登山鉄道「湯本駅」です。階段を登って・・・見晴らしのいい高台にあります。多くのひとは、せわしく帰りの電車を待ってる時ですな。
↑自分が着いたときは空いていました(少し時間が早かったか・・・)が、帰る頃には、おとづれる人も多くなってきました。
(写真は帰るときに撮ったもの)
「私は綺麗なホテルのお風呂がいいの!」って言う方は近隣のホテルの日帰りお風呂をそれなりのお値段で入れますからそっち行ってください。笑
自分はこじゃれたお風呂は落ち着かないので。笑
↑「かっぱ天国」の御主人さん。とても気さくでいいです。受付の庶民的雰囲気もいいですね~。
駅前にあるのにとても静かで、料金もお手頃。
温泉は循環湯ではなく”かけ湯”ですから、お肌つるつるになりますよ~。
ちなみに足湯は露天風呂の一段下にあります。足湯\200です。
ここに居れば終電までお風呂楽しめますから(笑)、まずは帰りの心配が無い、というのがいいです。
↑さて、湯本でのんびりしたら帰りましょ。
やっぱりロマンスカーは紅、白がいいですね。
↑夕暮れのロマンスカー。見ればまだ空席あるじゃん。それとも途中駅で満席になってしまうんだろうか・・・。
↑見てよ。この急坂。これを登って行っちゃうんですよ。世界2番めの急坂を登る電車の箱根登山鉄道。すごいですね。
夕方になると、ほら、車内も空いてくるようです。どうです?ヘッドランプつけて夜の箱根ハイキングとか・・・。
イノシシ狩りとか体験出来そうですもん。笑
おしまい。